人口: 約11万人

市外局番: 02944

面積: 220平方km

サン・カルロス・デ・バリローチェ通称バリローチェ)はアルゼンチンのアンデス山脈ふもと、海抜893メートルの地点に位置する人口11万人ほどの都市で、ナウエル・ウアピ湖に面しています。

自然豊かな都市として知られており、前述した湖のほか、カテドラル山やトロナドール山、ロペス山といった高い山々にも囲まれています。

そんな恵まれた環境のおかげで、1年を通じアウトドア・スポーツを楽しめるといった利点があり、国際的にも保養地として知られ、人気を集めています。

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バリローチェの歴史

パタゴニア地方の北西部、リオネグロ州に属するこの街は、1900年代初めに、オーストリアやドイツ、イタリアから移住してきた人々によって作られました。

そして1902年の5月3日、アルゼンチン政府によって正式に都市として認められ、7年後の1909年までには、町の人口が1250人あったと記録されています。

またこの頃、東部の街・ネウケンとバリローチェを結ぶ道路が建設されます。

ところが、そのネウケンとの道路を除くと、お隣のチリから訪れる以外の交通手段がなかったため、アルゼンチン内にありながら、当時はチリとの結びつきが強い町でした。

バリローチェが国際的な保養地として本領を発揮するのは1934年、鉄道が敷かれたことで他の主要都市からの交通の便が大幅に改良された頃です。

貿易などにより徐々に豊かになっていったバリローチェの街は、1937年から1942年の間に大聖堂、ホテル、図書館や郵便局や警察署などを備えたシビックセンター、町役場などが次々と建てられ、街として大きく発展していきます。

そしてその恵まれたローケーションを武器に、夏、冬問わず観光客を呼び込むことに成功し、今や観光産業は街にとって最も重要な収入源となったのです。

バリローチェの楽しみ方

アンデス山脈のふもとに位置することから、バリローチェはウィンタースポーツを楽しむのに最適な街と言われています。

数ある山のうちの一つ、カテドラル山では、毎年冬に主にスキーやスノーボードといったスノー・スポーツを目当てに訪れる観光客でにぎわいます。

とはいえ、雪だけがバリローチェの魅力というわけではなく、街に面したナウエル・ウアピ湖の存在も、訪れる人には大きな魅力です。

最大幅10.2kmに及ぶ比較的大きなこの湖では、カヌーカヤックスキューバダイビングなどの様々な水上スポーツを楽しむことができます。

また夏には、緑豊かな美しい山々で、自然に囲まれながら山登りトレッキング乗馬など貴重な体験をすることもできますよ。

日常の喧騒をはなれ、くつろぎの時を過ごしたいという方は、プラヤ・ボニータなど湖沿いの静かなビーチで、美しい景色を見ながらゆっくりバカンス気分を味わうのも手かもしれません。

ただし、湖の温度は夏でも14度以上になることは稀ですので、泳ぐにはちょっと勇気が必要です。

ここまで自然の中で遊べるアウトドア・レジャーについて多く挙げましたが、もちろんバリローチェの街自体も、十分楽しめます。

山小屋風のロッジホテルから、豪華絢爛なデラックスホテルまで宿泊施設も充実しており、スイス風の建物がとても美しい街並みを作り出しています。

また夜になると、オレンジ色の外灯に彩られたエキゾチックなナイト・タウンへと変貌し、大人たちの社交の場としてにぎわいます。

1年を通じ、街では様々なイベント、コンサートや展覧会などが行われるので、いつ訪れても飽きることはありません。

そして食に関してですが、バリローチェはチョコレートの街としても有名なので、街に訪れたらぜひその自慢のチョコレートを味わってみてください。

レストラン

ディナー

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