人口: 286.8万人

市外局番: 06

ナンバープレート: ROMA

面積: 1,285km2

イタリアの首都、ローマは人口約280万人とイタリアで最も人口の多い都市です。

古代ローマから続く2500年の歴史をそのまま現代に伝える”永遠の都”。

今や世界における現代の政治、文化の中心地として毎年700万人以上の観光客が訪れます。

また、そのうちの10万人ほどは、北西部に位置するキリスト教カトリック教会の総本山、バチカン市国への巡礼者です。

イタリア内の金融業界においては、ミラノに次ぐ第2位の取引量があり、都市のGDPは1440億ドルと世界第43位に位置しています。

日本とも深い関わりがある都市で、東京都とは姉妹都市関係にあります。

その他世界の主要観光都市と姉妹都市関係を結んでいます。

ローマの観光名所

ローマの街には、古代遺跡、博物館・美術館、大聖堂など多くの人を魅了してやまない観光地があちらこちらに点在します。

それだけに、すべて回ろうとすると、多大な時間がかかってしまうでしょう。

そのため、ある程度事前に調べて、しっかり頭の中で整理してから訪問することをおすすめします。

コロッセオ

ローマ帝国時代に建造された円形闘技場、コロッセオは世界遺産にも登録されている、世界有数の古代遺跡です。

2000年前の建築技術がそのまま形に残っていて、その巨大さはまさにローマの力と不滅を表しています。

世界中から観光客が訪れる人気観光地ですので、当日券で並ぼうと思うと大変込み合い、時間がかかります。

ネット予約、オプショナルツアー、ローマバスなどでの事前申し込みがスムーズな入場へのカギとなりますので、おすすめです。

フォロ・ロマーノ

「公共広場」を意味するフォロ・ロマーノは、前述したコロッセオととても近い場所に位置しています。

古代ローマの政治、経済、宗教の中心地であり、最も重要な施設が集まっていたところです。

今は遺跡となっていますが、当時の名残が数多く残っていますので、古代ローマの歴史や建物群を忠実に追うことができるでしょう。

スペイン広場

映画「ローマの休日」で有名になったこの広場は、常にたくさんの人で賑わう、人々の憩いの場。

135段ある「スペイン階段」を上まで上ると、ローマの街を一望することができます。

また、広場前はローマの一番のショッピングエリアとして有名で、コンドッティ通り、バブイーノ通り、コルソ通りが交差しています。

「ローマの休日」の中でヘップバーンがしたように、スペイン階段でジェラートを食べたいところですが、現在は禁止されていますので要注意。

システィーナ礼拝堂

ローマ教皇の公邸であるバチカン宮殿内にある礼拝堂

”システィーナ”という名前は、15世紀にここを改築した教皇シクトゥス4世に由来しています。

当時37歳のミケランジェロが創世記をテーマに描いた礼拝堂の天井画は、彼の代表作として知られており、見応えがあります。

システィーナ礼拝堂を見学するには、後述する「バチカン美術館」への入場が必要となり、礼拝堂のみを単独で見学することはできません。

バチカン美術館

バチカン博物館、または美術館と呼ばれるバチカン宮殿は、歴代の教皇たちのコレクションが集まる世界最大級の美術館です。

展示作品は絵画、彫刻など様々あり、それらはすべて年代やテーマ別に展示されています。

有名な「最後の審判」や「ラファエロの間」など、鑑賞すべきものは数え切れませんので、時間に余裕をもって見学したいところです。

ローマの気候

地中海に囲まれた半島、イタリアは一年間を通し比較的暖かいといえますが、基本的に日本とそれほど変わらないと考えて問題ありません。

そのため、ローマ旅行に行く場合は東京での服装と変わらないもので大丈夫です。

ただ、冬は空気が乾燥していますので、お肌の手入れ用品を持っていくのをおすすめします。

一方夏は日差しが強い日が続きますから、十分な水分補給と、日焼けが気になるかたはサングラスや帽子などの対策をしっかりとりましょう。

また、ローマには日本のような梅雨の時期はありませんので、降水量は日本と比べてとても少ないです。

秋から冬にかけて降水量が増える時期もありますが、1日中降り続けるということはあまりないので、基本的には折り畳み傘などの簡易な雨具で問題ありません。

ローマの歴史

世界有数の観光都市として親しまれているローマは、古くはヨーロッパ文化の源泉である古代ローマ帝国の都でした。

帝国が誕生した紀元前8世紀から2世紀ごろまでの間に人口は100万人に達し、都市開発がみるみる進展していったといわれています。

現代まで残るローマの世界遺産の数々の多くは、暴君と呼ばれたネロ帝の尽力によりその礎を築いていきました。

東西への分裂やゴート人・ヴァルダン人の侵入によりローマ帝国は勢力を落としますが、独自のローマカトリック文化を徐々に開花させ、ローマは15世紀半ばからルネサンス文化の中心となります。

ミケランジェロやラファエロなどを筆頭に多くの芸術的財産を生み出し、18世紀までにはフィレンツェを超える一大文化都市まで急成長しました。

その後はナポレオン軍による占領、撤退などを経て、ローマは統一イタリアの首都となりました。

現在はパリやアテネに並ぶヨーロッパの代表的な観光都市として、経済的にも文化的にも世界にとって重要な位置を占めています。