ハンガリーの湯 その2

ホテル内見学を堪能した後、地下鉄に乗ってドナウへ向かう・・正確に言うと、向かおうとしたところ、地下鉄駅で早くも迷った。

どっち向きの地下鉄に乗ったら川へ行けるのか。

係員に聞いても言葉が通じず分からない。

そこへ助け舟を出してくれた一般乗客。

ありがたや。

しかし、彼女のアドバイスに従って地下鉄に乗って降りてみたものの、どうーも違う気がして、地図をじぃーっと眺めてみた。

やはり逆だ。

乗りなおして市の中心へ向かう。

降りた駅はデアク・テール。

そういや、その名にはなじみがある。

何せ、私がこの町に来たのは4回目なのだ。

町歩きに出かける前に、ホテルで「2日間地下鉄乗り放題+ドナウの遊覧船一回参加」切符を購入してあったので、尋ね尋ね遊覧船乗り場へ。

以前に一回泊まったことのあるマリオット・ホテルの目の前に乗り場があった。

船旅はドリンク、およびマーガレット島の1時間ツアー付きでなかなか快適。

天気も良好。

ドナウ川から町を眺めたのはこれが初めてで、良い体験だった。

ただ、唯一、残念だったのが、各国語で聞ける録音された音声ガイド。

ブダペストの成り立ちを人格化されたブダとペストが掛け合いで伝えてくれるのだが、役者が素人で、ほとんど棒読み。

せっかくのアイデアだったが、聞いていて恥ずかしいほどだった。

マーガレット・アイランドに着くと、乗務員の一人が我々を引き連れて、島を案内する。

もちろん、これはオプショナルで、船に乗ったまま引き返しても良い。

おかしかったのは一緒に船に乗っていた陽気なイタリア人旅行客の団体。

「え?おまえ、また降りるの?昨日も行ったじゃないか」。

彼ら、二日続けて、この遊覧船に乗っているわけだ。

ガイドさんによると、この島には住民がなく、もっぱらブダペスト市民の憩いの場なのだそうだ。

ホテルや公園、プール、野外劇場などがある。

この日も三々五々、人々が公園で遊んでいた。

この島がマーガレット・アイランドと呼ばれるゆえんは、13世紀のモンゴル襲来に遡る。

そのころの王様、ベラ4世が「モンゴルが立ち去ったら、これから生まれる子供を神に捧げます」と誓ったおかげで、娘のマーガレットは9歳でこの島の尼僧院に入れられたという。

そして29歳で死ぬまでここを離れられなかったとか。

気の毒に。

この島はまた、ウサギ狩りで栄えたこともあったといい、ウサギ島と呼ばれることもあるそうだ。

30分程度、そんな説明を聞きながら団体行動をした後、自由時間に。

ウォーター・タワーと呼ばれる塔に上ってブダペストを見渡してみた。

景色もさることながら、この塔のつくりが何ともレトロでかわいらしかった。

遊覧船を降りると、そろそろ夕食の時間。

ガイド本を眺めて決めたブダ側のレストランに地図を見ながら無事、行きついた。

外見はそうでもなかったが、中身がかなりポッシュ。

そして、お値段も。

物価の高いロンドンのレストラン並みだった。

観光客向けレストランだったのだろう。

それはともかく、ウサギ島に行った後だったので、メインはウサギにした。

このメインも、スターターもデザートもお味はすべて花丸。

プレゼンテーションもよろしく。

特筆すべきはウエイター。

モルモン教宣教師みたいに、すくっと背が高くキチンとしていて、物腰も好感が持てた。

食後はしばし夜の散歩。

エリザベス橋を渡ってホテルのあるペスト側へ。

かなり遅い時間だったが、特にペスト側では人々が三々五々歩いていて、危険は全く感じなかった。

その辺は、社会主義時代の良い面が残っているのかな。

ちなみに、地下鉄の車両は昔のものを丁寧に使い続けている感じだった。

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