
【2025年12月】モロッコのフェズでの二日目は、ばっちり観光です。
午前10時に地元のガイドのハッサンが私たちのリヤドに迎えに来ました。

この人はタンジェのガイドと違って、地味でまじめな本物のガイドです。
服装も態度も、ついでに顔つきも、信頼できる雰囲気を持っていました。
まずは私たちの運転手ヤスフの車で一緒に王宮へ。
途中、ずっとフェズの町の成り立ちを説明してくれました。
要約すると、9世紀に生まれた町で、12世紀に城壁を築いたものの、町が膨れ上がったために14世紀に、当時の王家が少し離れた平たい土地に新しいメディナを始めたのだそうです。
今向かっているのは、その新しめのメディナにある王宮です。

ハッサンによると、現在のモロッコの王家は史上7つ目。
アラブ人だったり、ベルベル人だったりしたそうですが、現在はアラブ人の王家なのだそうです。
大規模な王宮は国中に12軒あり、さまざまな制服のガードマンが一緒に守っています。
これは、1970年代にクーデターが起こりそうになった経験を踏まえ、陸軍、空軍などそれぞれの軍隊がクーデターなどを組織しにくいように、皆で一緒に王宮を守る形にしたのだそうです。
王宮に着くと、建物の成り立ちを説明してくれました。
タイルと銅と漆喰が基本で、細かい模様は全部手作りだとのこと。
王家は王宮をこちらに移した際、経済を回すためにユダヤ人を呼んだため、王宮のすぐ裏はユダヤ人街です。
昔も今もユダヤ人は経済の担い手だというわけですね。

ユダヤ人の住まいは、表に向いてベランダがあるのですぐわかるのだそうです。
これに対してイスラム教徒は内向きで、中庭に面してのみ窓があるということでした。
ユダヤ人街のメインストリートの途中に門があり、その向こうがイスラム教徒街。
区別はあったものの、当時は差別やいがみ合いはなく、平和に共存していたそうです。
今、ここにユダヤ人が住んでいないのは、モロッコがフランス統治下だった1948年にイスラエルが建国し、ユダヤ人は皆、そちらに移るよう推進されたからだとか。
AIに聞くと、背景にはもっと複雑な事情があるようですが、分かりやすい説明ですよね。

こうした今の世界情勢につながる歴史を学びながら歩いたのでした。
この辺りにはコウノトリがたくさんいましたよ。