【2025年6月】イタリアのエミリア・ロマーニャ州にある町、コッレッジョから西へ車で20分ぐらい行ったところに、カルピという町があります。
2日目には、その町を訪れました。
私がカルピという町の存在を知ったのは、もう何年も前、カプリ島に行きたかった外国人旅行者が、ナビに間違ってカルピと入れたためにこの町にたどり着き、キツネにつままれた顔をしていた、というニュースだか笑い話だかを聞いた時。
馬鹿なヤツ、と思うと同時に、そんな名前の町があるんだぁ、と思った記憶があります。
このカルピは、ピアッツァ・デル・マルティーリという広大な広場で知られます。
16000平方メートルもあって、イタリアで第3位の広さだそうです。
広いというより、長い広場で、東の端っこにカルピ大聖堂があり、北側に宮殿、南側にはポルティコで連なった建物があります。
ルネサンス期にここを治めていたピオ家が権力を見せつけるために、こんな大きな広場を作ったのだそうですが、美しい広場が目白押しのイタリアの中では、ただ広いばかりで、特別に美しくはなかったです。
そのピオ家の宮殿が広場の北側にあるパラッツォ・デイ・ピオ なのですが、たまたまこの日は無料で入れるとのことだったので、入ってみました。
11世紀から18世紀に、段階的に増築、改装されてできた宮殿だそうですが、今は、かなりお金を費やした博物館になっています。
外観は強固なお城といった風情ですが、中には、フレスコ画がたくさんあり、けっこう見ごたえのある部屋が多かったです。
特に天井は木造りで、ちょっと東洋風の部屋もありました。
面白かったのは、例えば、楽器を奏でている大きな絵の前で、その音楽はおそらくこのようなものだっただろう、という音楽をヘッドフォンで聞ける仕掛けになっていたことです。
匂いを嗅げる仕組みのある絵もありました。
と書いたところで、オンライン情報を確かめたら、この趣向は、常設のものではなく、この時期の特別展だった模様です。
なかなか良いアイデアだと感心したのでしたが。
それから、一見、コロンビアの画家、ボテロの絵かと思った絵がありましたが、そうではなく、Ippolito Bianchini Clarliniという地元の画家が地元の名士の娘を描いたものでした。
1815年の絵だというので、ボテロよりずっと前ですね。
ボテロはこれをどこかで目にして着想を得たのでしょうかー。
宮殿の上の階には、この地方の産業に焦点を当てた歴史的な展示物が並んでいました。
麦わら帽子とか、ニット製品がこの辺りの産業の中心だったらしいです。
期待以上に充実した博物館でした。
そのオンライン情報によると、地上階にはさらに、強制連行・国家迫害の記念博物館というのもあったらしいです。
これは、第二次大戦中にナチスによって強制収容された人々の記録だそうです。
見損ないましたが。
これに気づかず私たちがそそくさと宮殿から出たのは、レストランの予約の時間が迫っていたからでした。