【2013年10月】イングランド北部に別荘のある友達夫婦が、湖水地方で有名なカンブリア州にあるピール・アイランドを紹介してくれました。
小さい島で、城跡とパブしかありません。
私達は島へ渡る船が出る波止場から眺めました。
「復活祭から9月まで、たいてい、ここから船が出ています」という、ちょっといい加減な看板がありました。
それ以外の時期には、島のパブの持ち主、スティーブに連絡すると、迎えに来てくれるそうです。
友達が「パブの持ち主がここの王様なんだよ」と言うので冗談だと思ったのですが、確かに、パブのオーナーが代わるたびに戴冠式ならぬ、アルコールを被る式典があるそうで、これを経て「王様」になるのだそうです。
波止場にはピール・アイランドについての碑もあり、そこには「この島は1920年に、第一次大戦で命を落とした人々に捧げるため、バクルー公爵がこの地域の住民に贈与した」と書かれています。
バクルー公爵というのはスコットランドの貴族で、英国北部を中心に広大な敷地を所有している地主。
この贈与は自ら進んで行ったのではなく、売ろうとしていたところ、この地域の町から要求されて、手放したというのが本当のところらしいです。