【2024年12月】南イタリアのソレントでの休日、二日目は、のんびりと付近の町歩きに興じることにしました。
といっても、予想外の寒さです。
携帯電話では、気温は14度とあり、北イタリアよりずっと暖かいのですが、何しろ、風が冷たくて体感温度はずっと低い感じでした。
曇っていましたし。
ソレントはナポリ民謡の「帰れソレントへ」で有名ですが、私は1990年代から何度もソレントに帰ってきています。
ただ、冬に来たのは初めてで、この寒さは全くの想定外でした。
とりあえず、メイン広場のPiazza Tasso の近所にある教会、Basilica di Sant’Antonio に入ってみました。
なかなか、荘厳な教会です。
歴史は11世紀にさかのぼるそうですが、例によって、何度も改装・修復されているとのこと。
聖アントニオはソレントの守護聖人で、6世紀に生きていたベネディクト会の修道士だそうです。
クジラに飲み込まれた子供を助けるなどの奇跡を起こした聖人で、地元の船乗りたちが頼りにしているのだとか。
面白かったのは、5センチ程度の銀の胴体、腕、脚などが、ずらっとパネルになって飾られていたこと。
奇跡や保護を受けた船乗りや、地元民が感謝の気持ちを込めてささげたお供え物だといいます。
本当にこんなにたくさんの奇跡があったのでしょうか、おびただしい数でした。
地下のクリプトにはプレゼーピオ(キリストの生誕を表した模型)が。
こういうのは、スペインで盛んなのだと思い込んでいましたが、実は南イタリア、特にナポリでは手の込んだ飾りで有名なのですって。
さて、ここを出て海辺の見晴らしスポットへ。
遠くにベスビオ火山と思われる山が見えましたが、この日は非常に寒々とした風景でした。
内陸の細道も歩いてみました。
昔は、ここには珊瑚の店が軒を連ね、ネックレスなどが山ほど売られていたものですが、今はほとんどなく、何やら皮革製品のにおいが漂っていました。
ソレント名産の寄せ木細工の店も、今はめっきり減っている様子。
レベルが下がったのは否めない、と思った次第です。
寒いので、今度はChiesa Santa Maria delle Grazie という教会に入ってみました。
こちらも、なかなかゴージャスです。
尼さんが働いていましたので、尼僧院の教会なのかなと思ったら、やっぱりそうらしいです。
調べてみたら、1566年に、地元の貴婦人によって娘たちの教育施設として建てられたとのこと。
ドミニコ会の修道院も併設されていて、今も稼働しているのだそうです。