修道院とランチとモザイクの話

修道院とランチとモザイクの話

【2024年4月】アルバニアのアポロニア遺跡の近所に、アルデニカ修道院というもう一つの見どころがあります。

そもそもアルテミスの神殿があったところに、1282年から建て始められた修道院なのだそうです。

アルバニアにあるアルデニカ修道院の外観
アルデニカ修道院の塔と青空

オスマン・トルコから、しばらくの間、独立を勝ち取ったアルバニアの英雄のスカンデルベグが1451年、ここで結婚したことで知られるとのこと。

私達がこの修道院に着いた時に、たまたまもう一つのイタリア人グループとかち合わせになりました。

そちらのツアーガイドと我々のガイドのジョルジョが仲良しだったようで、ひとしきり挨拶し合った挙句、「別々に案内するのもなんだから」とジョルジョがもう一組のツアーも案内することに。

「ジョルジョの方が優秀だからね」とそのガイドがおだてていましたが、なんだかずるいヤツだな、と思った次第。

アルバニアにあるアルデニカ修道院の教会内の地獄絵
地獄絵のフレスコ画

修道院の教会内のイコンやフレスコ画の説明を詳しく聞きました。

確か、ここにはまだ2人の修道士がいるということだったと思います。

後方の部屋に階段があり、二階に上ると、地獄絵のフレスコ画があったのが印象的でした。

その後、平野が広がる良い景色が見えるテラスでランチ。

カラフェで出された赤ワインが濃厚で、好みの味だったほか、カエルの揚げ物を食べたのが印象的。

アルバニアにあるアルデニカ修道院の近所のレストランで食べたカエル
カエルの揚げ物

このカエルは、我々の食事に含まれていたのではなく、ジョルジョが一皿注文して、我々に提供してくれたもののようで、後で気づいたら、全員には行き渡らなかったようです。

カエルは、私は結構、好きで、イタリアでも食べるので、びっくりはしませんでしたが。

メインは仔牛で、やや硬かったですが、味は良かったです。

そこからは首都のティラナへ向かったのですが、途中、Arapaj という町の空き地(?)で駐車。

何かと思ったら、ローマ時代のモザイクがありました。

アルバニアのArapajで公開されていたモザイク画
Arapajで見たモザイク画

何でも、この週は、モザイク・オープン週間だそうで、普段、保存のために隠されているモザイクが一般公開されていたのでした。

考古学が専門のジョルジョ本人の興味もあったのでしょう。

宗教的な要素がない狩猟などの絵が描かれたモザイクを見たのでした。