【2018年1月】熱帯雨林風の大きな空間が人気を呼んでいるスペインのマドリードにある鉄道駅、アトーチャ駅から、名物の亀が姿を消すこととなった。増えすぎた亀の住む池と周辺の環境の劣悪化を憂えて、動物保護団体がかねて亀の移動を主張していたもの。鉄道インフラ整備会社のAdifがこのほど、正式にこの主張を認め、亀を駅から自然公園に移住させると発表した。
アトーチャ駅の亀は、もともと家庭のペットだったものが多く、育ちすぎたり、単に持ち主が要らなくなったために捨てられたりしたもので、その数は現在、300匹を超えるという。数が増えすぎたため、一部、共食いを始めたともレポートされている。駅の職員が常に、死亡したり負傷したりした亀をその場から取り除く作業を行っている上、訪れた人が投げ入れる食物のために池の水が汚染されて困っているという。
亀の移住先は、マドリードから60キロほど東にある自然公園で、300平方メートルの敷地内に160平方メートルの池があり、亀たちが十分、健康な生活を送れる環境。駅の池は潰され、コンクリートで固められる見通しだ。
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2014年に撮ったアトーチャ駅の亀の写真はこちらです。