【2010年8月】スコットランドのハイランドと島を巡るバスツアーの初日は、西部の港町、オーバンに泊まりました。
そこへ行き着く途中、スコットランドらしい雄大な自然の中を走ったのでしたが、そこでハイランド・カウの群れに遭遇。
これは非常にラッキー!
こんなにたくさん群れているのを見るのは初めてです。
毛むくじゃらのこの牛、愛嬌満点です。
スコットランドの過酷な気候に耐えられるよう、長い角と長い毛を持っています。
角で雪を掘って、食べ物を見つけられるとか。
そして他の牛が食べないような草も食べるというタフさがあるのだそうです。
エディンバラ出身のガイド、マイケルが発音すると、ハイランド・カウがどうしても「ヒーランド・クー」に聞こえました。
さて、オーバンに到着。
今朝の雨がウソのように、真っ青な空です。
このツアー、ホテルはツアー代金に含まれていません。
でも申し込む際に、どういったグレードの宿(B&B、3つ星、5つ星など)に泊まりたいか記入し、それに応じてツアー会社が予約を入れておいてくれます。
なので、ツアーの面々と同じホテルに泊まるとは限らないのです。
3つ星ホテルを申し込んでいた私達には、この晩は、Kimberly Hotelが予約されてありました。
これがなかなか良いホテル。
ロケーションが最高で、大きな窓からの見晴らしが素晴らしかったです。
部屋も広々。
ホテルのおばさんの陽気さがちょっとオーバーで鼻に着きましたが、そんなのは些細な事です。
サービスも良かったですし。
チェックイン後は自由行動で、私達はオーバンを散策しました。
外に出てみると、湾を囲むなだらかな丘にホテルが位置していることが分かりました。
この丘のてっぺんに、マッケイグズ・タワーという1900年前後に建てられたフォリー(folly)があります。
フォリーとは、「愚行」「バカげた大建築」などを意味する英語ですが、このタワーがまさにそれ。
かなりの大金をかけたローマのコロッセオ風の建物で、そのデザインはオーバンにもスコットランドにもそぐわないものです。
でもガイドブックによると、地元のお偉いさんだったマッケイグ氏が、失業中の石工に職を与えるために建てたそうですから、それなりの意味はあったわけですね。
このタワーからの景色は一見の価値あり。
夕方のこの時間、逆光で、湾に浮かぶ島や船が、きらめく海の上に影を作っていました。
その晩は、Waterfront というその名の通り、湾に面したシンプルなレストランでシーフード。
この度の旅は、シーフードに恵まれていて、この日も大満足。
前菜に生ガキ、メインにカニとホタテ貝を食べました(写真がなくて残念)。
ちなみに、オーバンは「スコットランドのシーフード・キャピタル」と呼ばれているのだそうです。
レストランを出た後の夕暮れの景色も素敵でした。
オーバンには「オーバン」という名のスコッチウイスキーの蒸留所があり、近年の町の発展はこの蒸留所のおかげらしいですが、残念ながら、今回は行く機会がありませんでした。
代わりに場末のパブで「オーバン」を一杯だけ飲んで、宿に戻りました。