【2014年9月】この写真は小樽にある古い商店です。
小樽の人々は火事をとても恐れていたので、石造りの建物が多いんだそうです。
それでここも、店と蔵は石造り。
でも住居は木造です。
「やっぱり日本人は住むところは木造がいいんですねー」と説明してくれた人力車の車夫さん。
今は観光都市として栄える小樽ですが、ニシン漁が下火になり、交易の中心地としての役割も終わり、さらにもう一つの経済の原動力だった石炭の運搬事業も終末を迎えると、一時はすっかり貧しくなったんだそうです。
海運が廃れてきた時に、運河を埋め立てようという気運が高まったけれど、これに反対する声が次第に大きくなったとのこと。
運河をどうするかを最終的に決めるまでに、何と、10年かかったそうです。
面白いのは、10年のうちに、何度も運河の話がニュースにのぼり、そのため、人々が小樽の名を知り、訪れるようになったんですって。
今は日本国内からだけでなく、5-6年前から、アジアの観光客が急増しているそうです。
そうそう、雪国の人には珍しくないのでしょうが、消火栓がところどころにひょろっと立っていました。
雪が積もっても分かるように、そこからさらに棒が立っています。
それほど雪が積もるんですね。
道路に自転車道のようなラインが引かれていますが、「これは人力車用ではなく」(車夫さん)、冬場に雪かきをした雪を積み上げるスペースなんだそうです。
「ところ変われば品変わる」とはこのことですね。
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