【2023年2月】日本に一時帰国していた2月、この日は高校時代の友達も一緒に、東京の新国立劇場にバレエを観に行きました。
新国立劇場に行くのは初めてです。
ちなみに、新というからには旧もあります。
旧に当たる国立劇場は1966年のオープンで、歌舞伎や日本舞踊など日本の伝統芸能を見せる劇場だそうです。
私達が行った新国立劇場は、1997年のオープンで、海外によくあるオペラハウスの意味合いを持って建てられたらしいです。
なので、専属のバレエ団もあり、私達が見に行ったのも新国立劇場バレエ団です。
コロナ渦中のロックダウン中に、配信されていたバレエをあれこれ観ていたのですが、その中にこの新国立劇場バレエ団の公演もあり、「日本でトップ3に入るバレエ団」と形容されていたので、一度見てみたかったのです。
英国のロイヤル・バレエで踊っていた吉田都さんが芸術監督をしているのですね。
演目はローラン・プティ版「コッペリア」。
コミカルで楽しいバレエです。
物語は知っていたし、音楽も有名ですが、劇場にわざわざ見に行ったのはこれが初めてだったと思います。
そして、日本のバレエ団を劇場で見たのも、これが初めて。
かつて日本に住んでいたころは外タレばかり見ていましたから。
このバレエ団のダンサーたちは、踊りにはそつがなく、海外のバレエ団に比べてそん色がないと思いました。
昔は、日本のバレエというと、特に男性が貧弱で、見劣りしたものでしたが、この日の主役の男性は立派でした。
お尻もしっかりしていたし。
ただ全体に、舞台の広さの割に出ていた人が少なく、ちょっと寂しい印象。
背景がグレーでシンプルだったせいかもしれません。
これがローラン・プティなる所以なのかな。
コッペリウスがとても可哀そうな終わり方でした。
この劇場の座席には座布団があり、子供用に分厚いクッションの貸し出しもやっていました。
プログラムは無料で、山ほどの宣伝のチラシと一緒に袋に入っていて、各自が取る形。
あと驚いたことに、座席で他人を席に通す時に、すでに腰かけている人々が立ち上がりませんでした。
たまたまでしょうか。
非常に気まずい感じでした。
公演の後、友達が、劇場から歩いて11分のホテルの41階にあるカフェに連れて行ってくれました。
あいにくのお天気でしたが、見晴らしを楽しむのが目的です。
眺めは本当に素晴らしかったのですが、見晴らし代がお高いようで、お茶が1400円ほどもしていました。
オマケですが、この友達と初台の駅の改札で会うことになっていました。
しばらく待った時に、駅員さんが私の方に向かって、「ちょっとちょっと」と呼びました。
「へ?何事?」とキツネにつままれた気分で寄って行ったら、友達からの「遅れるから先に行っていて」というメッセージを伝えてくれました。
友達の機転にも感心しましたが、親切な駅員さんに感動したことでした。