【2025年6月】ギリシャのクレタ島東部のアギオス・ニコラオスに滞在中、この日の夕方には、夫がネットで見つけた評判の良いカフェに行きました。
行ってみて分かったのですが、ここの売り物は立地でした。
アギオス・ニコラオスの名所、ヴーリスマーニ湖を見下ろす崖の上の最高の場所にあるGiomaという店です。
着いた時にはすでに、日没直後で、空や遠くに見える岩山がピンク色に染まって、ほんわかとした良い感じ。
たまたま外のテーブルの端っこが空いていてラッキーでした。
暗くなるにつ入れて、景色が刻々と変わっていく様子を眺めながら、カクテルとケーキを楽しみました。
私はピナコラーダとアップルパイ。
夫はモヒートとカダイフ。
カダイフとは、細い糸状のペーストリーでできた鳥の巣のようなバクラバ系のお菓子で、夫のお気に入りです。
どちらもとても美味しく大満足でしたが、何しろ量が多くて、残すのが嫌いな我々は、最後は必死でした。
湖の周りの店に明かりが灯りはじめ、それが湖に反射して良い具合になってきました。
翌日に参加したツアーで知ったのですが、この湖は底なしと言われているとのこと。
サントリーニ島につながっているという言い伝えがあるそうです。
第二次大戦後には、ドイツ軍の兵器をこの湖に投げ捨てたという話でした。
崖から飛び込むのが地元の子供たちの肝試し。
ツアーガイドの若者も、13~14歳のころ、ガールフレンドの手前、飛び込んでみせたと言っていました。
このGiomaカフェ、ウエイターの感じもすこぶる良く、とても気に入ったのでしたが、最後に「チップをどうするか」と聞かれたのが残念。
事実上、チップを請求されたことになります。
€34.5(6000円弱)のお会計のところ、€37あげました。
北米はチップ社会で、どこででもチップをあげるのが常識のようですが、欧州にはそういう習慣はありません。
北米のツーリストが持ち込んだ嫌な風習だと思います。
さて、まだまだ長居したかったのですが、風が吹いて肌寒くなってきたので立ち上がりました。
夜景もまた、素敵でした。