石垣島の屋外博物館と、石垣焼きのブルー

石垣島の屋外博物館と、石垣焼きのブルー

【2017年4月】石垣島のタクシー・ツアーの続きです。

「やいま村」という屋外博物館で、一時間のフリー・タイム。

ここは島の伝統家屋を6軒集めて移築した博物館で、上がって家の造りを見ることができます。

その中の一軒では、艶やかな琉球衣装を着させてくれて写真を撮ってくれるサービスをやっていました。

この手の仮装撮影は大好きです。

後で写真を見た友達に「似合ってたよ!」と褒められたほど、上手に撮ってもらいました。

それからリスざるが放し飼いにされている一角へ。

毛の色の薄い小さい猿で、人懐こくて、専用の餌をあげると手や肩に乗ってくるようですが、半面、バッグの中のものを持って行ってしまうとか。

猿というのは、そういう動物なのですね。

人がかけているメガネを取り上げたのはインドの猿でしたが、割と最近、ジブラルタルで猿を見たときにも、持ち物注意の立札がありました。

私達は餌をあげませんでしたが、あげている人達に寄っていく猿の様子が、イグアスの滝で見たコアティを思い出させて、緊張した私はささっとその場を通り過ぎ、檻の外に出た次第。

さらに、マングローブの森も歩きましたが、コロンビアでもっと大規模なものを見たばかりだったので、それほど感動はしませんでした。

「やいま村」の中には他にも体験コースや催し物があるようでした。

次に訪れたのは、石垣焼きの窯元です。

油が散らばったような油滴天目という中国古来の黒っぽい陶器に、ガラスで美しい青を焼き付けるという独特の陶器を作っています。

この青は石垣の海を表しているのだそうです。

大好きなトルコ石やクリソコーラのような美しいブルーが気に入ったので、うちのお皿コレクションに一枚、と物色したのですが、正規の製品はとても高くて手が届きません。

それで少々難ありの失敗作を一枚、購入しました。

ガラスは平たい部分にしか貼り付けられないとのことで、コップのような深い物には、底にちょっとだけ青が見えます。

でも液体を入れて光を当てると、周りに海が広がるような反射が起こるのだそうです。

あれこれ見ていたら、オーナーの金子晴彦さんが「私が4歳の時に、牛乳瓶の底を父の焼き物に乗せて焼いてもらったら、青い色が出たのがきっかけだったんですよ」と説明してくれました。

お父さんも陶芸家なのだとか。

彼の作品は、英仏の展覧会に出展されて好評を得たほか、天皇陛下のコレクションにもなっているのだそうです。