【2014年12月】イタリア北部のコモ湖に面したベッラーノの町で13日、ある結婚式が行われた。
花婿は89歳のジョヴァンニ・モリナーリさん、花嫁は86歳のアントニア・ゴッティフレディさんだ。
二人が出会ったのは約70年前、第二次大戦前のこと。
相思相愛で結婚を約束する仲となったが、そこへ戦争が勃発。
ジョヴァンニさんは兵士として従軍し、将校となった。
ムッソリーニ率いるファシスト党の将校だったため、戦後、戦犯として捕らえられ、投獄された。
刑期を終えて出所したが、アントニアさんに害が及ぶことを恐れて、すぐにはコンタクトを取らなかった。
ほとぼりが冷めた頃にアントニアさんの様子を伺ったが、時すでに遅し。
アントニアさんは別の男性と婚約していた。
アントニアさんはこの男性との間に二児を設け、ジョヴァンニさんも別の女性と家庭を築いた。
アントニアさんは地元ベッラーノで劇団を発足、ジョヴァンニさんはエネルギー大手ENIの重役となった。
時は流れ、約一年前、二人ともそれぞれの配偶者を亡くした。
10代の頃の恋愛を忘れられない二人は、孫に習ってフェースブックに登録した。
ジョヴァンニさんは検索の結果、アントニアさんと思われる人を見つけるが、念のため、いとこに頼んで本人であるかどうかを確認。
お互いを認め、新たな交際に発展したという。
アントニアさんは「彼はロマンチックで10代の頃と全く変わらない」と話している。
イタリア紙「リプブリカ」の地方版が伝えた。
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