見どころはあるけれど

見どころはあるけれど

【2024年4月】アルバニアを巡るツアー、首都のティラナに戻る途中に、海岸沿いの大きな町、ドゥラスに寄りました。

アルバニアのドゥラスで見た電線
絡み合う電線

ここは旅程に入っていなかったのですが。

サービス精神旺盛なガイドです。

10キロに及ぶビーチと、遺跡があるので有名ですが、正直なところ、全く美しくない町でした。

特に目に付いたのは、電線の絡み具合。

ベトナムに負けていません。

家が無秩序に建て込んでいるし、交通量は多いし、あまり歩き回りたくない町でしたが、ツアーで要所要所だけ見る分には良かったかと思います。

ここの一番の見ものは、ローマ時代のアンフィシアター

バルカンで最大だそうですが、「あとは、もう一つクロアチアにあるだけだけどね」とガイドのジョルジョ。

紀元2世紀前半に建てられたもので、当初は15000~18000人を収容できたのだそうです。

町の真ん中にあり、以前は地下に埋もれていたそうですが、1966年のある日、アーチの一つが陥没し、穴が開きました。

そこに地元住民の犬が入り込んだために見つかった遺跡なのだそうです。

アルバニアのドゥラスのアンフィシアターと周りの家々
住宅が取り囲むアンフィシアター

だから、周りは住宅が建て込んでいます。

遺跡の上にあった家々は立ち退かされたのでしょうか。

掘れば遺跡が出てくるので、地下鉄工事がちっとも進まないという話をどこかで聞きましたが(記憶をたどったら、ブルガリアのソフィアでした)、この辺りも同じなのでしょうね。

私達はこの遺跡をぐるっと歩いた後、大通りに出ました。

この町の中心広場は、イタリア人が設計したそうです。

そして、広場の一角に必ず教会があるイタリアの例に倣って、モスクも設計したのだとか。

アルバニアのドゥラスの中心広場に面したモスク
イタリア人が設計したというモスク

ミナレットがあるのでモスクと分かりますが、でなければ、劇場のような作りに見えました。

広場の別の一面には、本物の劇場も。

ここでバレエの公演もあるらしく、演目の看板に、Sleeping Beauty とありました。

アルバニアのバレエって聞いたことありませんが、どうなのでしょう。

この広場の先には、ローマ時代のフォルム(広場)跡があるのも見えました。

アルバニアのドゥラスに残るローマ時代の広場跡
ローマ時代の広場の遺跡

私達は行きませんでしたが、ガイドブックによると、この町には見ごたえのある考古学博物館もあるそうです。

もう少し、街並みを整理したら、先々、良い観光地になることでしょう。