【2019年2月】晴れると分かっていた日曜日、早起きしてロンドン東部のグリニッジに遠足しました。
地下鉄を乗り継いで行ったのですが、最後に乗ったのが運転手がいないドックランズ・ライト・レイルウェイ(DLR)。
このラインの「グリニッジ」駅で降りたのですが、それは間違いだったと後で分かりました。
この一つ前に「カティサーク」駅というのがあり、人々がたくさん降りたので、「あれ?」と思ったのでしたが、ここがグリニッジの中心部に行くには一番近い駅だったのです。
さて、閑散とした「グリニッジ」駅から中心方向へ向かって歩きながら、馴染みのチェーン・カフェを探しました。
何しろ、長い道のりだったので小腹が空いたのです。
ところが、グリニッジにはチェーン・カフェの「プレタマンジェ」も「カフェネロ」もないことが判明。
「コスタ」はあるのですが、これは私達の好みではありません。
チェーン店が少ないというのは、ある意味、良いことです。
地元のカフェに入ってクロワッサンとカプチーノをお腹に入れました。
食べた後、まず、目の前の旧王立海軍大学に入りました。
というのも、この中に観光案内所が入っているようだったのです。
私はグリニッジには何度も行ったことがあるのですが、ここに入るのは初めて。
入ったすぐの海軍関連の展示がある大きな部屋の奥に案内所があり、付近の地図を£2で買いました。
係りの人は中国人でした。
時勢を表していますね。
旧王立天文台と帆船のカティサークの二箇所に入れる£24.25(約3600円)のチケットがお得だと勧められましたが、ちょっと高すぎるので、これはやめておきました。
そして、旧王立海軍大学の敷地内を散歩。
ここは無料です。
広々とした敷地内にバロック様式の建物が点々としているところで、ロンドンの教会をいくつも設計したクリストファー・レンという建築家が、1703年に、退職した船員の老後の家としてデザインしたものだそうです。
1870年初めに年金受給者が全て明け渡した後、1873~1997年までは海軍将校の訓練学校だったとのこと。
今は一部、グリニッジ大学や音楽とダンスのコンセルバトワールが使っています。
ここの見どころは、礼拝堂とペインテッド・ホール。
残念ながら、ペインテッド・ホールは2年間の保護作業中で、3月末まで閉鎖中でした。
礼拝堂のほうは入れたのですが、たまたま礼拝の最中。
写真が撮れなかったのが残念ですが、水色と金色の装飾が整然と施されてある教会で、割と最近、改装でもしたのか、それほど古いものには見えませんでした。
ここで礼拝を取り仕切っていたのは、女性の司祭でした。
ちょうどコーラスが始まったので、一曲聴いたのですが、グレゴリオ聖歌をモダンにしたような曲調で厳かでした。
歌っている人々は、若い人ばかりで、最近、スペインのテネリフェ島で聞いた聖歌とは歌も歌い手もかなり違っていました。