【2023年2月】今回の一時帰国中、学生時代の友達2人が、奥多摩にある小澤酒造の見学と食事を予約してくれました。
「酒蔵見学は1時からなので、それまで川沿いを散歩しよう」という話。
土地感覚のない私達は、てっきり川沿いに舗装された遊歩道があるものと思い込んで都会を歩く格好で出かけましたが、実は全くの自然でした。
しかも小雨が降っています。
かなり不釣り合いでしたが、それでも東京都内とはとても思えないワイルドな自然をちょっとだけ楽しみました。
途中、寒山寺とかいうお寺があって、お賽銭も入れずに鐘を突いたりーーバチが当たらなきゃいいけど。
ちょうど青梅マラソンの日で、対岸の道をたくさんの人々が走っていました。
その下の川では、カヌーに興じる人々が。
そんな景色を楽しんだ後は、肝心の酒造見学です。
案内の人について歩きました。
小澤酒造は1702年創業の老舗だそうです。
カニのマークの「澤乃井」の銘柄で知られています。
案内の人によると、まあるい酒林は、そもそもは緑色で、新酒ができたことを知らせる印。
昔はこれを見て人々が酒蔵にお酒を買いに来ていたのだとか。
3つある蔵のうち、創業当時から使っている蔵は土蔵のおかげで室温が低く保たれているそうで、確かに寒かったです。
お酒を貯蔵するタンクは、1日1合ずつ飲んで120年分の容量があるという話でした。
もらったパンフレットによると、お酒は1日2合飲むことで、がん予防、動脈硬化予防、ボケ予防、骨粗しょう症予防になると書いてあります。
2合ずつ飲めば60年分、成人してから飲み始めて、だいたい丁度良い量のタンクですね。
見学は無料でしたが、利き酒は有料。
かつては見学の最後に利き酒を提供していたそうですが、コロナのせいで取りやめているという話でした。
ちょっとガッカリしましたが、有料で利き酒のできる別の棟がありました。
お酒の種類によって、利き酒の値段が異なり、200円~500円。
2度目以降は100円引きで、おちょこはくれます。
おちょこが100円ということですね。
友達と手分けして(?)いろいろ味わった末、夫が気に入った古酒(2016年)と、お土産用に、お酒を造る過程で出る米の残りから作った焼酎を1本ずつ買いました。
2時からは「まゝごと屋」という敷地内の料亭でお食事です。
川の流れが見える個室で、ロケーションが最高。
上品でリッチな雰囲気で、有閑マダムになった気分でした。
お豆腐ばかりの定食というので、物足りないかなと思っていたのですが、全然そんなことはなく、凝ったお料理が7種類ぐらい出て、大満足。
ちなみにお値段は一人4200円。
これに加えて、お酒をいろいろ飲んだのでした。
言わずもがなですが、誘ってくれた友達2人は酒豪です。
特に一人は、私が知っている中で、一番、お酒に強い人。
顔色一つ変えずに、どこまでもいけます。
もう一人は、かつては酔っぱらうと、こくっと眠っていたのですが、この頃はかなり強くなりました。
お酒好きの2人との再会は、いつも楽しみです。