【2023年8月】今回のギリシャ旅行を企てた時、最初に行きたいと思ったのが、ペロポネソス半島の南東の端っこにちょこんとあるモネンバシアという町でした。
ガイドブックに、「ギリシャのモンサンミッシェル」と表現してあったのが目に留まった後、ネットで写真を見たら、独特で素晴らしい景色だったからです。
でもいかんせん、公共の交通機関では非常に行きにくく、いったんは断念。
でも諦めきれず、ナフプリオに滞在中にダメもとで客待ちのタクシー運転手に行ってくれるか聞いてみました。
こういう交渉は、夫が得意。
結局、アレキサンドロスという立派なお名前のドライバーが、€300(48000円ほど)で連れて行って帰ってきてくれることに。
高いですが、行き3時間、滞在時間4時間、帰り3時間の行程です。
友達も参加したので、3で割れば一人€100と納得できるお値段です。
約束通り、朝8時半に待ち合わせ場所に表れたアレキサンドロス、英語はほとんど話さず、コミュニケーションは無理でしたが、良さそうな人柄がうかがえました。
しばらくは静かな海辺を走り、それからヘアピンカーブの山中へ。
岩山が連なる様子はかっこよかったです。
途中、スパルタとの表示があったつまらない町を通り過ぎ、ようやくモネンバシアに着きました。
ガイドブックによると、モネンバシアはスパルタから東南に99キロ行った地点にあるそうです。
短い土手道を通って、いかにも地下から隆起したのが感じられる岩山の島に渡ります。
旧市街の門の前でタクシーを降り、町の入り口であるL字型のトンネルを抜けると、目の前に明るい観光地が広がっていました。
石畳の細い道の両側に土産物店やレストランが並んでいます。
そして観光客がぞろぞろ歩いています。
3時間に渡った車の旅の後なので、まずはトイレ休憩を兼ねて、町の入り口に近いカフェに入りました。
上の階の眺めの良いテラス席に落ち着きました。
海の青緑と、オレンジ色の屋根が連なる町。
後ろは岩山です。
街歩きへの期待が高まりました。
私はこのカフェでパンケーキを食べ、初めてアイス・カプチーノというのを飲んでみました。
邪道のようですが、これがなかなか美味しかったです。
ただ、このテラスにはスズメがたくさん飛んできては、何かつまんで飛び去って行くので、鳥恐怖症の私は緊張が強いられたひと時でした。