【2024年12月】年末年始、今回は南イタリアのソレントで過ごしました。
このところ、イタリアが続きますが、これには訳があります。
3月にイタリアに引っ越してきて、日本人である私は滞在許可を申請したのですが、このお役所仕事が非常~に時間がかかり、ざっくり言って、外国(特にEU圏内)へ出るのは避けた方が良いと専門家にアドバイスを受けたからです。
2024年、EU外へは少しばかり旅行しましたが(アルバニア、英国)、そういうわけでEU圏内は避けたのでした。
それで、少しは暖かいだろうと期待して、南イタリアのソレントを選び、ミラノから高速列車のイタロで出発しました。
ここで第一のつまずき。
ミラノ中央駅の構内、プラットフォームと同じ階にカフェがあり、前にも行ったことがあったので、朝食をここで取ることに。
いつものように、カプチーノとクロワッサンの朝ごはんだったのですが、二人でなんと、€15(約2400円)!
我が家の階下にあるカフェだと、€6の代物です。
呆れた・・・まるでロンドンのヒースロー空港のプレタ・マンジェのようなお値段でした。
乗ったイタロはスムーズ。
ミラノ・ロゴレードに停まった後は、ナポリ近郊のアフラゴラに停まっただけで、我々の目的地のナポリに到着。
5時間弱でした。
しかし、ここで大きなつまずき。
ソレント行きはナポリ駅の地下のプラットフォームから出て、駅名もガリバルディと変わることがわかりました。
それは良かったのですが、地下のコンコースに赤い制服の女性が立っていて、彼女に切符の買い方を尋ねたのが大間違い。
後で判明したのですが、彼女は駅員ではなく、In Station というぼったくり会社の社員でした。
で、言われたまま、ソレントへの往復チケットを買ったら二人で€70。
「急行で、座席指定もあります」との言葉を信じた無知で騙されやすいツーリストの我々なのでした。
案内された集合場所に行ってみたら、外国人ツーリストばかりで、騙されたイタリア人は私の夫だけ。
何か様子がおかしいと思い、列車に乗ってから情報を確かめたら、急行でも片道€15で、往復2人だと€50になると書いてありました。
€20の損。
急行でない普通列車だと、片道€3.30だとも書いてありました。
各停だと混むハンディはあるものの、時間的にはどちらも1時間前後だとのこと。
そのうえ、座席指定なんて、大嘘でした。
しかも、これだけで済まず、途中駅で、どーっと一般人が乗り込んできました。
どうやら、先行の列車が故障したようで、皆さん、我々の「急行」に乗り移ったようでした。
このため、「急行」は急遽、鈍行に変わり、えっちらおっちら終点のソレントに向かったのでした。
これほど値段が違うのだから、何かしら説明があって当然なのですが、同乗していた係員も全く知らんぷり。
皆さん、これがナポリです。
ここでコトを荒立てても、最終的に痛い目に合うのは我々、のような気がしたので、黙ってソレント駅を離れたのでした。