
【2025年10月】そもそも、この日に行先をイタリア、ロンバルディア州のピッツィゲットーネに決めたのは、このど派手な教会、聖ピエトロ教会の写真を見たからです。
黄金に輝くモザイク画で覆われた教会など、これまで見たことありません。

素朴で美味しいランチを食べた後、この教会のツアーがあるというので、参加しました。
ボランティアのガイドさんによると、18世紀からある教会ですが、1940年にここに就任した司祭が、それまであったマリア像を美しいものに取り換えたことからストーリーが始まります。
第二次大戦中の1945年3月、アッダ川にかかる橋をターゲットにした連合軍の空爆があった際、周囲は全滅しましたが、この教会だけが無傷で残ったそうです。
この司祭、ドン・ピエトロ・ミッツィさんはこれを奇跡だと感じ、「マリア像のおかげだ」との深い信念に基づいて、教会の飾り付けを始めました。
外部は、有名な絵画を模したたくさんのモザイク画に包まれています。

もちろん中も豪華絢爛。
床にもモザイクがあり、ガイドさんが「ガラスでできているので踏まないでください」と言っていました。
それから、歴代の教皇の肖像がモザイクで描かれたものが掲げてあります。
特にマリア様を深く敬い、信仰生活の中心に置いている教皇が選ばれたのだそうで、例えば、ポーランド人の教皇ヨハネ・パウロ二世の肖像画がありました。
これだけのモザイクを中心にした装飾を作るには、よほどのお金がかかったとみられるわけですが、すべて、信者の寄付金によるものだったそうです。

ミッツィ神父の指導の下、奇跡を信じた人々が寄付したお金をためて、この装飾は1940年代から90年代にかけて、時間をかけて少しずつ装飾していったとのこと。
国やバチカンから資金が出たわけではないそうです。
よく教会に入って感じる歴史の重みとか、芸術性の高さとかは感じられず、豪華ながら、どこか田舎臭い素朴な信仰心が感じられる教会でした。
ちなみに、この教会の鐘楼は、本体に比べると、丸裸。
鐘楼にも飾りを、と乗り出した時には規則が変わり、勝手に飾り立ててはいけないことになっていたので、塔は元の姿のままなのだそうです。