【2024年11月】良く晴れた祝日、ちょっとお出かけしたいな、程度の気持ちで、北イタリアの我が家からほど近いTrezzo sull’Adda に行きました。
アッダ川のほとりの町で、ずいぶん前に一度、お城を目指して行ったことがあります。
今回、なぜここにしたかというと、前日譚があります。
10月に来た友達夫婦とマントヴァのドゥカーレ宮殿に行った帰り、交通渋滞にはまり、空腹だった我々は高速道路を離れて、たまたまそこにあったTrezzo sull’Adda のレストランに行ったのでした。
まさかレストランがあるとは思えないような真っ暗な道を下って行った先に、Al Molo Sull Adda というレストランがあり、そこがなかなか良かったのです。
川っぷちにあるのですが、川に停泊した船も、同じ経営のビストロになっていることが分かったので、一度、行ってみようと話したのでした。
というわけで、今回の目的地はこの船のビストロ、Al Corbara です。
それが大当たり。
食事も良かったのですが、何しろ環境が最高。
10月の時には暗くて周辺の様子はほとんど見えなかったのですが、今回はお昼だったので、景色が堪能できたのです。
全く期待していなかったのですが、周りの自然がアッダ川に映り込んでいて、まるで夢の世界。
全体に黄色っぽい秋色に包まれていて、それはそれは幻想的です。
川沿いを歩きながら、リフレクションをじっと見ていると、遠近感が失われてめまいがするほど。
川に吸い込まれそうでした。
本当に、それほど強烈な風景だったのです。
ボート、カヌー、釣り人、鳥などを入れて撮ると、きっと素晴らしい写真になります。
けれど、残念ながら、今回、こんな素晴らしい景色が見られることは想定していなかったので、カメラを持ってなかったのですよー。
携帯で写真を撮りましたが、やはりズームの写真はダメでした。
あ~、悔しい。
で、ビストロの方ですが、こちらも大当たり。
予約して行って良かったです。
徐々に、それほど多くないテーブルが全て埋まったのですが、全部予約の人たちでした。
船の中のスタッフは、料理人の女性一人と給仕の男性一人だけで、二人ともてんてこ舞い。
それでも、あまり待たされずに、よく稼働していました。
前菜にはブルスケッタ。
アンチョビとStracciatella という柔らかいチーズが乗っていて、この2つの相性がばっちりでした。
私はメインにダックのタリアータ。
グレービーのようなソースをかけて食べるのですが、ダックの味がしっかり出ていて美味しかったです。
夫はマグロのたたきを、温野菜とともに。
このたたきにはソースはなく、シンプルに塩で食べる形になっていました。
美味しかったそうです。
飲み物はなぜか、プロセッコをグラスで2杯ずつ。
これにコーヒーを入れて、全部で約€75(12000円弱)ととてもリーズナブルでした。
というわけで、大満足の秋の遠足となったのでした。