もう一度行きたい町

もう一度行きたい町

【2021年12月】ポルトガルのポルトから出発したツアー、午後にはギマランイスへ行きました。

ガイドのクラウディアの発音だと、ギマラエシュと聞こえたのですが、日本語の表記はギマランイスというようです。

ポルトガルのギマランイスにあるアフォンソ1世の像
ポルトガル人は誰でも知っているというアフォンソ1世像

ここは、ポルトガル発祥の地と言われる世界遺産

初代の国王アフォンソ1世がここで生まれたそうです。

国民の誰もが知っているという王の像のオリジナルが立っていました。

まずは、原点とも言うべき、1000年の歴史を持つお城の外観を観ます。

小高い丘の上にあり、アフォンソ1世はこの中で誕生したと言われているとのこと。

ツアーでは、本当はこのお城の中も見ることになっていましたが、この日は大晦日。

ポルトガルのギマランイスにある城
頑丈そうなギマランイスの城

公務員であるお城の係員もお休みで、入れませんでした。

丘を少し下ると、今度は宮殿がありました。

15世紀初めに建てられたPaco dos Duquesという宮殿で、ここは別のアフォンソが建てたもの。

こちらのアフォンソは、初代ブラガンサ公爵で、この人の子孫が17世紀にブラガンサ王朝を開いたのでした。

ここも閉まっていたため、私達は外観だけ眺め、旧市街に下りて行きました。

ポルトガルのギマランイス旧市街の広場
広場でくつろぐ人々

そうそう、宮殿の前にあった土産物店に入って小さい袋を買ったら、店主のおじさんに日本語で「アリガト」と言われました。

このコロナ渦中、きっと久しぶりの日本人客だったのでしょう。

おじさん、とても嬉しそうでした。

とても閑散としていたお城・宮殿付近とは裏腹に、旧市街は大賑わい。

Praca de Santiago という広場は、外のテーブルでくつろぐ市民でいっぱいでした。

ポルトガルのギマランイスの道に彫りこまれた貝のマーク
サンティアゴ巡礼の道を意味する貝マーク

サンティアゴと言えば、この町の通りにはところどころ、貝のマークが彫り込んであります。

一見、石油メジャーのシェルを思い起こさせるマークですが、これはサンティアゴ巡礼の道筋である印なのだそうです。

この道沿いにあるお菓子屋さんで、クラウディアが我々にお菓子を振舞ってくれました。

というのも、見学するはずだったお城が閉まっていたから、その代替だそうです。

ここのお菓子は修道院で作られたものだとか。

ポルトガルのギマランイス旧市街にあるお菓子屋さん
修道院で作られたというお菓子

本当にポルトガル人はお菓子好き。

私も好きですけれど。

その後、いったん解散して、各自、旧市街を散策しました。

なかなか良い雰囲気の町です。

先に行ったブラガは、町としてはあまり魅力を感じませんでしたが、こちらは街並みの美しさが印象的。

一泊ぐらいしたいな。

良いレストランもありそうですし。

ポルトガルのギマランイスにあるオリーブの木聖母教会の中
荘厳なオリーブの木聖母教会の中

最後に、オリーブの木聖母教会(Igreja de Nossa Senhora da Oliveira)というのに入ってみました。

古くは950年からの歴史を持つ教会ですが、14世紀終わりに建て替えられたそうです。

なぜこんな奇妙な名前なのかというと、教会のアーチが完成したと同時にオリーブの木が芽吹いたという伝説があるからなのすって。

というわけで、ギマランイスはさらっと下見をした感じでおしまい。

再訪したい町のリストに加わりました。

ツアーは5時に再集合し、あとはまっしぐらにポルトに帰りました。