【2012年11月】金融機関が集まるロンドンのカナリー・ワーフは東京によく似ています。
欧州らしい香りは全くしません。
比較的新しく開発されたのでぴかぴかで、あまり人間味はありません。
ここは元はといえば、造船所地帯だったのですが、造船業が廃れるにつれて衰退し、1980年までには造船所は全て閉鎖されました。
そこで、当時のサッチャー政権がここの再開発を決め、オリンピア&ヨークというカナダの開発会社がオフィス街の建設を始めました。
91年に”One Canada Square”という高層ビルなどが完成したのですが、折りしも不動産不況の真っ只中。
翌年、この開発会社が倒産しました。
その後、国際コンソーシアムがカナリー・ワーフ社として事業を後継。
90年代後半からの好景気に乗ってシティーに続く第二の金融街としての地位を固めました。
私も一度、仕事でその高層ビルのてっぺんに行ったことがあります。
まだテナントがちらほらだったころでした。
今回は窓が無数にある大型ビルの谷間で、おのぼりさんよろしく、迷子になりかけました。