イヴァンとナポリ

イヴァンとナポリ

【2024年12月】南イタリアの遺跡、エルコラーノを見た翌日は、とうとうナポリ見学です。

「とうとう」というのは、これまでずっとナポリは怖いところという先入観があって、とても歩いて回る気がしなかったからです。

南イタリア、ナポリの鉄道駅付近
ナポリの鉄道駅周辺もモダンな造り

でも、今回ソレントで10日間過ごすうち、一度はナポリも見たいと思ったし、観光客が行くような場所はそれほど危険ではないと聞いたのです。

それでも何となく身構えていた我々に、エルコラーノ遺跡のガイドのイヴァンがナポリのガイドも買って出てくれました。

地元の人と歩くなら安心です。

あちらにとっては、我々は良いカモに見えたのかもしれません。

午前・午後で、€220(35000円強)と安くありませんでしたし。

ところで、前夜、夫がざっとイヴァンについてネットで調べていて、びっくり仰天。

南イタリア、晴天のナポリ駅周辺
良いお天気でラッキー

何と、出身地はミラノ郊外の夫の故郷と同じだっただけでなく、住んでいた通りまで同じだったのです。

どおりで、エルコラーノで会った時、私たちが住む北イタリアの小さい町のこともよく知っていたわけです。

ナポリの駅の改札で待っていたイヴァンにそれを告げたら、彼も仰天。

夫と二人で、「アレは知っているか」「この人は知っているか」とナポリを歩きながら、言い合っていました。

一世代違う(イヴァンは若者)ので、接点を見つけるのは難しいようでしたが、結局、空手の先生のジュゼッペだけが、共通の知り合いだったようです。

南イタリア、ナポリの地下鉄駅へのエスカレーター
メタリックなエスカレーター

同じ通りという距離の近さですが、そんなものであるところが、都会だなと思った次第。

イヴァンは高校まで北イタリアで過ごし、大学で単身、ナポリに移住

お婆さんの家に滞在して、大学に通っていたそうです。

で、両親はまだ、北イタリアにいるとのこと。

彼は北イタリアで生まれ育ったものの、心は100%ナポリ人だと言っていました。

実際、見ていると、ナポリが自慢で仕方がないといった様子です。

まずは、地下鉄駅の自慢から始まりました。

南イタリア、ナポリを案内してくれたガイド
この人がイヴァン

モダンな造りで、各駅にそこにちなんだ歴史的なものをモチーフにした飾りがあるそうです。

この日は土曜日だったのですが、すごい人出。

地下鉄の切符を買うのもままならない混みようで、クレジットカードで切符を買いました。

地下鉄は、1回乗るのに€1.50でした。