【2016年12月】今回のコロンビア旅行に出るちょっと前に、ロンドンにある骨董品街で「このエメラルドはコロンビア産ですよ。エメラルドはコロンビアの物が世界一です」と聞きました。
でも、私は塵のように小さくてきらきらした石はあまり好きではないので、私には無関係かなと思ったのですが、後学のためにボゴタにあるエメラルド・トレード・センターに行ってみました。
秋に米国のボストンに行った時、ジュエリー・エクスチェンジという建物に入ってみたのですが、このエメラルド・センターも同じように、一つの建物にたくさんの業者が入っています。
でもボストンのとは異なって、私たちのような一見さんも気安く入れる雰囲気です。
もちろん、真剣に細かい石をより分けている姿も見られましたが。
そして一般に見られるファセットカットのきらきらした小さい石のついたアクセサリーだけでなく、カボションカットや、原石をそのままアクセサリーにしたものなどデザインもお値段もバラエティーに富んでいました。
無関係と思っていた私にも俄然、興味が湧いてきました。
エメラルドの原石には美しい緑の主要部分だけでなく、カルサイトという白い部分や金属のように光る部分が含まれています。
エメラルド鉱山では、この白いカルサイトが岩肌に出ているところを掘るのだそうです。
コロンビアにはムゾー、チボー、コスケスなどエメラルド鉱山がいくつもあるそうですが、鉱山労働者の生活は悲惨で、賃金は安く、掘立小屋のようなところで生活しているとのこと。
妻帯者でない独身男性ばかりだという話を聞きました。
エメラルド・センターをぐるっと全部見回った後で、一度入った小さい店に戻り、少しばかりお買い物。
お母さんと娘、息子の三人でやっている店で、片言の英語と計算機でのコミュニケーションを楽しみました。
この日はボゴタ到着二日目で、私達の自由行動の日でした。
エメラルド・センターを出るとまもなく、雨が降ってきました。
前日見た黄金博物館の前にあるLa Casona del Museo というお土産店がたくさん入った建物で雨宿り。
中にあったカフェでコカ茶を飲んでいたら、雨が一段と強く、滝のような勢い。
仕方なく(?)お土産店を丹念に見て回ることに。
ここにはいろいろ良い物があります。
ボゴタには戻ってこない旅程だったので、旅の始めだったにも拘わらず、少し買い物をしました。
旅の買い物は一期一会です。
実際、「これはどこにでもあるに違いない」と勝手に思って後に回したものが、その後は見つけられず悔しい思いもしたので、コレと思ったものはその場で買うことを鉄則としようとあらためて思ったのでした。