【2019年7月】カナダのケベック・シティーのウォーキングツアーでは、1663年にヌーベルフランス(北米のフランス植民地)初の司教となったフランソワ・ド・ラヴァルが創設した神学校を見学した後、港を見下ろしました。
19世紀には、ケベック・シティーの港まで大型船が入り、ここで小型船に積み荷を移し替えて川をさかのぼったため、非常に重要な役割を担っていました。
当時は造船が盛んな地域だったそうです。
けれどその後、水底の土砂が岩石を掘り上げる技術が進み、積み荷を移し替えずに上流へ運べるようになり、急速にガラの悪い地域になったといいます。
1980年代から再開発が進んでからは改善しているとのこと。
そこから坂を下り、ロウワ―・タウンと呼ばれる川沿いの旧市街に入りました。
ここはサミュエル・ド・シャンプランがこの町を築いた時に、最初に集落ができた所。
この中にあるプチ・シャンプラン通りは、北米最古の商業地区で、今も残る通りとしては北米で最も細いものと言われているのだとか。
ツアーはこの通りで終了しました。
ちょうどお昼の時間です。
ウォーキングツアーの最中に見かけたイタリアンに行こうかと後戻りしましたが、菜食主義向けだと判明して辞め、次にウサギ料理店、Le Lapin Sauté を探しました。
結構、右往左往した挙句、結局、ツアーが解散したところのすぐそばでした。
レストラン探しは夫の役目、という不文律が出来上がっていますが、夫は方向感覚がいまいちなので、時々、ルールを変更した方がいいかなと思うことがあります。
Le Lapin Sauté の前には順番待ちの日本人家族が。
席に座った後には、また別の日本人カップルが入ってきました。
多分、日本のガイドブックでも紹介されているのでしょう。
日本人が入る店は、たいてい当たりです。
ざわざわと混みあった小さ目の店でしたが、内装に気を使っているのが感じられました。
ここで私が食べたのはウサギの肝のサラダです。
これは、今回の旅行の中ではトップ3に入る美味しい料理でした。
ケベック産の白ワインは、ものすごく美味しいというほどではありませんでしたが。
夫のはウサギのシチューで、お椀にパンがかぶさったロシア料理のつぼ焼きみたいな形で、こちらも美味しそうでした。
前菜もデザートもなしで、ワインはカラフェで、お値段は101カナダドル(約8100円)と安くなかったですが、行ってみる価値はあると思います。
翌々日に会ったガイドさんも、お薦めレストランの一つに挙げていましたし。
ちなみにケベックのご当地料理はウサギではなく、「プーティン」というフライドポテトにチーズが入ったモノです。
食べませんでしたが。
ウォーキングツアーのガイドさんがロシア人ツーリストを案内した時に「これはわが国の大統領を思い出させる名だ」と指摘されたとか。
ランチに満足した後、アッパータウンへは、ちょっとした登山鉄道(一人3.5カナダドル)で戻りました。