【2025年6月】イタリアのエミリア・ロマーニャ州、カルピでのランチで満腹になった後は、泊まっていたコッレッジョのホテルに戻って一休み。
ホテルは、Phi Hotel dei Medaglioni という名前で、町の目抜き通りのポルティコに面しています。
入り口からは想像できませんが、54室もあるとのこと。
3つの歴史ある建物を改装して作ったホテルらしいです。
部屋は小さめでしたが、クラシックな内装で落ち着けました。
朝食室は広々としていて、中身も充実。
ただ、お祭りだったせいで、たいそう混みあっていて係の人がてんてこ舞いで働いていましたが、追いついていない感じでした。
こんなに広い朝食部屋なのに、コーヒーはいちいち係の人が作って給仕していました。
古き良きイタリアのサービスですね。
お祭りの大道芸人もここに泊まっていました。
大道芸人といっても、そんじょそこらの芸人ではなく、ちゃんとオーディションで選ばれた人々で、お祭りのパンフレットにちゃんと名前も記載されていました。
一休み後は、この町の散策です。
守護聖人サン・クイリーノが祀られているサン・クイリーノ教会に入ってみました。
主祭壇が階段の上にある造りで、それほどデコラティブでもないけれど、あっさりし過ぎてもいない教会です。
調べたら、起源は9~10世紀にさかのぼりますが、現在あるのは、16世紀に建てられた教会だそうです。
立派な由緒正し気なパイプオルガンが目に留まったのですが、これは1612年に制作されたもの。
ただ、2012年にエミリア地震というマグニチュード6前後の大地震があり、多大な被害を受けたためにしばらく閉鎖していたそうです。
85万8000ユーロ(1億5000万円近く)かけて、補強・修復した後、2019年に再開したとのことです。
この地震、震源がこの町から30キロ内の地点で、この辺りは、建物にかなりの損害があっただけでなく、死傷者も出たようです。
教会の隣に鐘楼があって、上れたので上ってみました。
でも、上れるのは途中までで、騙された気分。
この塔は、もともとお城の見張り台でしたが、教会ができたために、鐘楼として使われているのだと案内板に書いてありました。
なので、塔の方が教会より古いというわけ。
この教会のある通り、コルソ・カヴールには、ほかにもPalazzo di Principi とか、Teatro Asioli など文化的な建物が並んでいます。
パラッツォではこの日、地元アーティストの展覧会が開催されていました。
テアトロは閉まっていて中が見られなかったのですが、パンフレットの写真を見ると、なかなか豪華。
劇場好きの私としては、一度、ここで何か観たいものです。