【2009年11月】イタリアのエミリア・ロマーニャ州の中にある外国、サンマリノ。
滞在していたミラノ郊外のモンツァから、車で4時間かけて訪れました。
一山が一国であるこの国は、一都市が一国であるバチカン市国などよりは大きい国ですが、世界で5番目に小さい国。
そして、世界最古の共和国でもあるそうです。
歴史的にはタックスヘイブンという側面も。
ただ、これは最近、イタリア政府との合意で、まったくのタックスフリーではなくなったようですが。
言語はイタリア語の、しかもエミリア・ロマーニャ訛、通貨はユーロですが、車はイタリアのとは異なる独自のナンバープレートを付けています。
独自の国旗もあって、純粋を表すと言われる白と、空とアドリア海を意味するという青から成り、中に紋章が付いています。
サンマリノの山はティターノ山という名前で、標高は740メートルほど。
4世紀にキリスト教の迫害から逃げてきたマリーノという石工が、この山にたてこもり、共同体を築いたのが国の始まりというのは分かるのですが、それがそのままイタリアの真っただ中で独立国として維持してきたというのが、なんとも不思議です。
車でこの山に上り、降り立った時には霧が濃くて、ミステリアスな雰囲気を盛り上げていました。
まずは旧市街の中心にあるリベルタ広場などをさらっと散策。
ちなみに、この広場に堂々と立っている像は、強靭なローマの戦士のように見えますが、「自由の女神」なのだそうです。
そういえば、胸が膨らんでいますね。
霧の中、ぼんやりと幻想的に見える小さな城のような建物は、この国の国会議事堂とも言える、サンマリノ政庁です。
何しろ、視界が悪いし、4時間ドライブしてきた後なので、どこかで一休みしたいところです。
11月も後半で、かなり寒かったこともあって、ちょっと早めでしたが、ランチをとることに。
行き当たりばったりで入ったレストランでこの時食べたのは、カッペレッティというラビオリ系のパスタでした。
昔から、この地方の女性ひとりひとりが、自分だけの味を追求しているパスタだそうで、母の味は娘でも出せないものなのだそうです。
中の具も、人によって異なるらしいですが、この時は肉系でした。
写真を撮ったのですが、完全にピンボケで、お見せできないのが残念です。