タイムカプセルの事など

タイムカプセルの事など

【2016年9月】フランおばさんに案内されたボストン観光の続きです。

このウォーキングツアーは、だいたいフリーダム・トレイルに沿って歩きました。

フリーダム・トレイルというのは、米国が独立に至るまでの歴史的な場所を巡る4キロの道筋で、地面にマークされています。

たくさんの史実が詰まったウォーキングですが、中で記憶に残っているのが旧マサチューセッツ州会議事堂です。

近代的な高層ビルに囲まれたこの煉瓦造りの建物は、1713年に建てられたそうで、今残っている米国の建物の中で最も古いものの一つだとか。

ここのベランダで、1776年に独立が宣言されたという話です。

この建物のてっぺんにライオンとユニコーンの像があるのですが、フランおばさんによると、2014年にライオン像が落ちて、その中にタイムカプセルが入っていたとのこと。

1901年の物だったそうで、当時の政治家の写真、手紙、新聞記事などが詰まっていたといいます。

それで、修復した像を設置する際に、現代を表すタイムカプセルを入れたそうで、それにはiPhoneや、テロのあった2013年のボストンマラソンの優勝カップなどが含まれているそうです。

この旧議事堂の前の地面にボストン虐殺の碑があります。

茶会事件は有名ですが、虐殺もあったとは知りませんでした。

町を北上し、ノース・エンドという地区へ。

ここは今世紀になるまで、運河や高速道路で他の部分から遮断されていたそうですが、今は細長い公園を挟んで行きやすくなっています。

ここは現在、イタリア人が多く住んでいて、レストランが軒を連ねていますが、昔はユダヤ人街、それからアイルランド人街と移り変わったのだそうです。

この地区にあるオールド・ノース・チャーチという教会は、独立運動の際、塔に灯すランタンの数で、敵の英国軍が陸路を通ってくるか、川を通ってくるかを知らせる役目を担っていたとか。

中に入ってみて驚いたことに、ボックスによって仕切られていました。

裕福な家庭がこのボックスを買い取って、自分たちの定位置としていたそうで、貧しい人たちは上の階のギャラリーに座ったのだそうです。

ツアーはこの辺りで終了し、イタリア料理店の中の一つに入ってミラノ風カツレツを食べました。