【2024年4月】アルバニアのリビエラにあるポルト・パレルモでランチを済ませた後、海岸線をさらに北上しました。
ヘアピンカーブが続いた後、この辺りで一番高い1100メートルの峠を越えました。
途中、共産主義時代に潜水艦を保管していたというところを通り過ぎました。
当時は秘密基地で、一般人には非公開だったそうです。
同じような話があったな、と振り返ってみたら、クリミア半島のバラクラヴァでした。
私達のガイドのジョルジョによると、アルバニアの軍は風光明媚なところばかり独占していたそうです。
国の体制が変わり、現在、そうした軍の良い土地を金持ちに切り売りしているとのこと。
そして、買った人が心無い開発を進めているという話でした。
実際、バスの窓から大がかりな工事現場が見えました。
せっかく自然が美しいところなのに。
私達は、山の中のデルミという村でバスを降りました。
小高い丘の頂上に教会があり、村はその斜面に広がっています。
バスは頂上近くに停まり、私達はまず、その教会を見学。
入る前に、その見晴らしの良さに目を奪われました。
手前には村の家々の赤い屋根が続き、その向こうに青い海が広がっています。
何度も言いますが、こうした美しい景色は永遠に残してほしいものです。
さて、ここは聖マリア修道院の教会です。
フレスコ画が満載。
13~14世紀からの歴史のある教会だそうで、その後、1781年にフレスコ画が加えられたそうです。
天井はもっと新しそうでしたが。
さて、ここからが大変。
かなり急な坂道を下って行くのです。
なかなか良い雰囲気の村なので、写真写りは良いのですが、この日は私の体調が良くなかったせいで、炎天下、めまいでふらふら。
普段なら、こうした村歩きは大好きなのですけれどね。
このツアーの面々はお年を召した方が多く、私のほかにも必死の形相の方々が。
やっとバスが待つ道路まで下りられました。
ちなみに、このデルミ村は、先にポルト・パレルモのお城が閉まっていたため、ガイドが急遽、加えてくれた行程でした。
私には体調不良のせいで、ちょっと辛い遠足となりましたが、良い計らいだったと思います。
義務的に仕事をこなすだけでなく、自分の国のいろいろな面を見せたいというガイドの想いが伝わりました。