ルーミーという人

ルーミーという人

【2012年8月】トルココンヤの一番の見所はメヴラーナ博物館です。

ここには、13世紀のイスラム教の偉大な神学者で詩人だったジャラール・ウッディーン・ルーミーが祭られています。

ルーミーは、長い白いスカートを履き、筒型の帽子を被って、ぐるぐると旋回し続けて忘我に達する宗派の創始者。

ガイドの説明によると、彼は結婚し子供もいましたが、男の友人のシャムスッディーン・タブリージを深く愛し、この友人を突然、失ってから、回ることを始めたのだそうです。

博物館の、写真を撮ってはいけない主要な部分にはルーミーやその他の棺が並べてあります

その前で女の人たちが腕を曲げて手のひらを上に向けて祈りを捧げていたのが印象的でした。

キエフの洞窟修道院で、やはり高僧の棺が並べてあり、その一つ一つのそばで祈っていた女性の姿や、ギリシャの神聖なアソス山を海から見るボートトリップで、修道院が見えるたびに十字を切っていたおじさんを思い出しました。

祈る対象は異なっていても、おそらく、彼らの気持ちはとてもよく似ているのでしょうね。