【2016年11月】スペイン南部のへレス・デ・ラ・フロンテーラからジブラルタルへ移動しました。
事前にへレスの観光案内所で行き方を尋ねたのですが、「簡単には行けないよ」というのが答。
言外に「なぜ、そんなところへ行きたいのか」と言っていたようです。
結局、バスを乗り換えて行くことが分かりました。
地図で見ると目と鼻の先なので、タクシーはどうかな、と聞いてみたら、160ユーロほどするというので辞め、へレスのバスステーションへ。
すぐ隣が鉄道駅。
スペインは鉄道駅に力を入れているようで、ここのも立派でした。
バスステーションは普通でしたが。
バスに乗り、一時間ちょっとのアルへシラスへ行き、そこで乗り換えて、ラ・リネアという町へ。
アルへシラスもラ・リネアも工業都市らしく、柄があまりよくないようでした。
全く地の利が分からなかったので、バスを降りた後、国境へはタクシーで。
歩いて国境を通った後、また別のタクシーでホテルまで行きました。
ラ・リネアのタクシーは国境を超えられない規則だそうです。
国境を越えた後のタクシーの運転手は明らかに英国人でした。
ジブラルタルは不思議な町です。
ここは言わずと知れた英国領。
町を歩いてみたら、建物の隅々にスペインらしさが見えるのですが、ポストや電話ボックス、車のプレートなどは英国です。
目抜き通りに並ぶ店も、英国で見慣れたチェーン店ばかり。
歴史的には、1713年のユトレヒト条約でここは英国領と定められ、そのままずっと英国領であるようです。
もちろん、スペイン人にとっては取り返したい土地であるわけで、友達のスペイン人の友達は「ジブラルタルはスペインだ」と言い張っていたそうです。
でも、6.8平方キロの土地の中に住んでいる32000人余りの人々は、今世紀に入っての住民投票で英国領であり続けることを選んだとのこと。
もっとも、2016年6月の国民投票では、圧倒的多数で、欧州連合(EU)にとどまることを選んだそうですが。