ファシズムのテーマ・ビーチ、やり玉に

【2017年7月】イタリアのヴェネト州にあるキオッジャのビーチ・リゾート、プンタ・カンナがやり玉に挙がっている。というのも、このリゾート、ファシズムをテーマにしており、ムッソリーニ信奉を全面に押し出しているからだ。650人を収容するリゾートのそこここに、ムッソリーニの写真を配し、ポスターには「ここではファシズム体制が敷かれている。民主主義には反吐が出る。気に入らないならとっとと出ていけ」「トイレは顧客用。勝手に使った者はこん棒で歯をへし折るぞ」などと書かれているという。

また、北アフリカと欧州を橋で結び、すべての移民を受け入れようと訴えている現フランチェスコ教皇について「我々はもっと長い橋を作り、フランチェスコをアルゼンチンに送り返してやる」とのスローガンを掲げている。

リゾートのオーナーのジャンニ・スカルパさん(64)は押しも押されぬファシスト。このリゾートが全国紙に紹介されたのをきっかけに、このほど、当局からすべての不快なポスターを撤去するよう命じられた。国会議員の間では「こんな不埒なリゾートは閉鎖するべきだ」との主張も浮上。

不思議なのは、この大規模なリゾートが今まで放置されていたこと。イタリア紙によると、ここは常に満員御礼なのだという。

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