モスクで種の保存について思う

モスクで種の保存について思う

【2024年4月】世界遺産に含まれているアルバニアのベラトは、二層に分かれていて、有名な「1000の窓」は下界のMangalem の方で見られます。

いったんホテルに荷物を置いた後、夕方のツアーでそちらへ。

アルバニアのベラトにあるイスラム教のKing's Mosque の外観
夕方になってライトアップされたKing’s Mosque

まずは1000の窓からは少し離れた所にあるKing’s Mosque (スルタン・モスクとも呼ばれる)を見学しました。

15世紀末に建てられたモスクで、アルバニアの中でも最も古いものの一つだそう。

靴を脱いで上がります。

古い建物ですが、新しいカーペットが敷かれていて、歩きやすかったです。

ここの見どころは天井

木製で、赤を基調にした美しい幾何学模様が描かれています。

アルバニアのベラトにあるイスラム教のKing's Mosque の天井のディテール
赤を基調とした模様が美しい天井

天井を見上げると目に入るのが、上の階の女性のスペース。

ここの欄干も、目に優しい美しいカーブを描いています。

ツアーの参加者の一人が「なぜ女性は後ろなのか」とガイドのジョルジョに尋ねたら、「男が女性のお尻を見ると、ムラムラするから」との答。

トルコでも似たような説明を聞いたことがあるので、本当なのでしょう。

創造の神が、人間の種の保存に力を入れ過ぎたのが大きな問題。

これがなければ、世の中がもっとずっと平和になると思うのですが。

アルバニアのベラトにあるイスラム教の僧の施設、アハメド・パシャ・テッケの天井
アハメド・パシャ・テッケにも美しい天井が

このモスクと広場を挟んだお向かいには、アハメド・パシャ・テッケという建物があり、そちらにも入りました。

ジョルジョの説明によると、アルバニアのイスラム教徒はスンニ派が主ですが、シーア派もいて、こちらはシーア派の僧の祈りの場だそうです。

「麻薬でハイになった僧侶が音楽に合わせて舞うところ」(ジョルジョ)だとのことで、たぶん、トルコで見たスーフィー教の旋回する僧みたいなものでしょう。

しかし、このジョルジョの説明、信者が聞いたら怒るでしょうねー。

ここの天井もとてもきれい。

アルバニアのベラトにあるキャラバン・サライ跡
広場の奥にはキャランバン・サライ跡が

薄いグリーンで、これは「イスラム教の色」と説明を受けました。

古い家には、客間にこれに似た天井がある家もあるのだそうです。

ここにも2階がありましたが、女性用ではなく、ミュージシャン用だとのこと。

この建物には、女性は入れなかったそうです。

この広場には奥の方にキャラバンサライもありました。

入りませんでしたが。