【2025年6月】ギリシャのクレタ島東部を巡るツアー、やっと目的地の一つ、トップルー修道院に着きました。
€5(880円強)払って中に入ったのですが、15世紀の修道院で、ワインやオリーブ油を生産しているというパンフレットの説明以上に、何の説明もなく、しかも中は写真不可でした。
ちょっとがっかり。
有料でワインの試飲ができるという話でしたが、「ここで時間を取るとビーチでの時間が減る」とのガイドのお達しで、誰も試飲はしませんでしたし。
裏庭にバナナの木があって、クレタ産のバナナは小粒で味わい豊かだという話を聞きました。
そしてバナナは一生に一度だけ実を付けるというのも学びました。
実が終わると木は切り倒されますが、「娘」がすぐ脇から生まれて育てられるのだそうです。
それから、そこにあった看板の文字から、ギリシャ語では「イ」を発音する文字が5通りもあると教わりました。
発音は皆、同じだそうです。
ギリシャ語は世にも稀な言語で、学ぶ人は少なそう。
東京外語大にもギリシャ語科はないですものね。
修道院を出て最終目的地のヴァイ・パーム・ビーチへと向かいます。
ガイドのジョージが言うには、修道院から先、ビーチまでの広大な土地はこの修道院が所有しているとのこと。
人々は修道院から土地を借りてオリーブ畑を営んでいるそうです。
「リッチな修道院なのです」とジョージが言うと、ツアー参加者のイアンが「裕福な修道士というのは主旨に合わないなあ」とつぶやき、「確かに」と思った次第。
途中、荒涼とした風景の中、ヤギの群れに出会いました。
ジョージによると、ヤギは賢いから放牧しても夜になるとちゃんと家に帰って来ますが、羊はおバカだから羊飼いが要るのだそうです。
そしてヴァイ・パーム・ビーチ。
欧州で唯一、野生のヤシ林にあるビーチだとか。
「他は強風でも、ここは穏やか」と事前にジョージが言っていたのですが、この日はそういうわけにいかず、やはり強風。
€20のパラソルが並ぶ先に、無料の地域があり、そこにもデッキチェア無しでパラソルが立っていて、4柱ベッドの形をしたモノも。
我々はその一つに落ち着きました。
平の板張りで、寝そべっても居心地は良くありません。
おそらく、ピーク時にはマットが敷かれて有料となるのでしょう。
じっとしていても強風のため、砂が身体に当たって痛いばかり。
水はきれいでしたが、やはり冷たすぎて入れません。
残念至極。
さらに問題は、私も夫もひどく空腹だったことです。
朝9時過ぎにツアーが始まり何も食べないまま、ここでの集合時間は2時。
昼食はその後に組まれていたのでした。