リッチモンド・パークで鹿を見る

リッチモンド・パークで鹿を見る

【2021年7月】ロンドン郊外のリッチモンド・パークは、ロンドンのロイヤル・パーク(王立公園)としては最大で、2500エーカーあるそうです。

リッチモンド・パークのRichmond Gate付近
Richmond Gateから公園に入る

鹿が600頭ほどいることで有名です。

私は随分前に友達の車で行ったことがあるのですが、夫にとっては未踏の地でした。

というのも、ネットで調べても、今一つ、公共の交通機関での行き方が不明だったので、敬遠していたのでした。

今回、思い切って出かけることに。

まずは駅に行って、誰かに行き方を聞いてみようというおおざっぱな計画でしたが、これが大当たり。

リッチモンド駅の構内に案内所があって、チラシや地図も用意されていたのです。

駅前から371番のバスに乗り、「American University」という停留所で下りると、公園の入口はすぐでした。

リッチモンド・パークの鹿たち
公園に入ってすぐのところにいた鹿

この入口は、Richmond Gate という名前です。

そして、入ったとたんに鹿が!

私は半分、広い公園内を歩き回っても、どうせ鹿は見られないだろうと思っていたので、びっくり。

バンビのように、背中に白い斑点がある鹿が多数いました。

一家族なのでしょうか。

1頭は大きく飛び跳ねて見せてくれました。

ここで心行くまで写真を撮った後、この群れが移動して行ったので、私達も道に沿って歩き始めました。

リッチモンド・パークを楽しむ人々
サイクリング、ジョギング、散歩を楽しむ人々

週末のこの日、本格的なサイクリストやジョギングする人が大勢いるのに加え、私達のようなぶらぶら散歩している人々も結構います。

でもこの公園は、自然の野原と木々があるのみで、どこまで行ってもほかに何もありません。

メインのこの通りを半分ぐらい過ぎたところで、ふと見ると、右手の奥の木々が集まる所に鹿の群れが見えました。

それで、道からそれて、野原に入り、糞に気を付けながら進みました。

リッチモンド・パーク内で迷子になった鹿
群れから離れて迷子になって泣いていた鹿

けれど、もちろん、私達が移動している間に、群れは去ってしまいました。

たった1頭を残して。

可哀そうに、この1頭は迷子になっている様子で、「あ」に濁音記号が付いたような音で泣いていました。

鹿ってこういう声を出すのですねー。

広いと言っても、公園ですから、そのうち合流できるでしょう。

林の部分を過ぎたところで、夫が蛇を目撃。

私は見ませんでしたが、80センチほどもある濃い色の立派な蛇で、文字通り蛇行していたそうです。

リッチモンド・パークにあるロイヤル・バレエ学校
白い建物はロイヤル・バレエ学校

そこを過ぎると、白い建物が見えてきました。

ロイヤル・バレエの学校かな、と思ったら、確かにその通り。

専用のバスが停まっていました。

バレリーナの卵たちには出会えませんでしたが。

池がある所で一休み。

地図を確認したら、ここが公園の中央でした。

リッチモンド・パーク内の錆びた門
公園内の閉ざされた地域

雲行きが怪しくなってきたこともあり、ここから元の門に戻ることに。

途中、人が入れないよう柵で囲まれ、錆びた門を見かけました。

「鹿のほとんどはきっと、この中にいるに違いない」「最初に鹿が見られて良かったね」「あれがなかったら、つまらなかったね」などと話しながら、出口に近づくと、なんとまあ、最初に見た鹿の一家が、まるでポーズを取っているかのように座っていました。

リッチモンド・パークの鹿の一族のボス
堂々とした一族のボス

「やらせかな」と思うほど、人なれしています。

一族のボスを中心に形よく並んで座っていました

その姿を撮って、公園を後にしました。

美味しかった鹿肉
家に帰って美味しく食べた鹿肉

そして、家に帰って、すでに下ごしらえしてあった鹿肉を美味しく食べました。