
【2025年6月】ギリシャのクレタ島のイラクリオンでランチを楽しんだ後、「さて、どうしようか」ということに。

この日の帰りの便が遅かったので、まだ時間がありました。
博物館やビーチが候補に挙がった後、結局、港の突先にあるヴェネツイアの要塞に行くことにしました。
16年前にも行った覚えがありましたが、あの時は中には入らなかったのだと思います。
というのも、2011~16年に修復した後に一般公開されたそうなので。
なので、今回は一人€10(1700円あまり)を払って入ってみました。
この要塞は、クーレス要塞という名前で、16世紀前半に造られたそうです。
クレタ島は、13世紀初めからヴェネツイア共和国の傘下にあり、イラクリオンはその首都でカンディアと呼ばれていたとのこと。
今でこそ、イタリア人とギリシャ人は「地中海の兄弟」などと言って仲良くしていますが、当時はクレタ人の反乱が何度も起こって統治にてこずったそうです。
まあ、もっと昔は、ギリシャが今のシチリア島などイタリア南部を支配していたこともありましたね。

この要塞は、その後、17世紀に25年ほども続いたオスマントルコとの戦争の最前線となったとのこと。
結局、クレタ島はオスマントルコに支配されるわけですが、この要塞はそのまま使われていたようです。
中に入ってみたら、まるでエアコンが入っているかのような涼しさ。
礼拝堂跡などを見学して、屋上の見晴らしスポットへ。
ここには簡単なカフェがあり、アイスコーヒーを飲んで一息つきました。

海の眺めが気持ちよく、人があまりいなくて落ち着けました。
午後5時頃になってようやく腰を上げ、空港に向かいました。
今回、イラクリオンでは、無人のロッカールームを利用しました。
Heraklion Lockers という名前だったと思います。
これが期待以上に良かったです。
満杯であるのを心配していたのですが、知名度がそれほどないのか、我々以外、ほとんど誰も使っていませんでした。

小ぎれいだったうえに、一日一箱€4という安さ。
スーツケース二つとリュックがあったので、私たちは3箱使いました。
帰りに取りに行った時にも、相変わらず空っぽで、本当にもったいないと思ったことでした。
それに比べて、イラクリオン空港はこの上なく雑としていました。
アテネのバスステーションと、団栗の背比べです。
まだ6月というのに、すでに人であふれかえっていて、椅子を確保するのが一仕事。
早く建設中の新空港がオープンされるといいなと思って調べたら、2027年になるらしいです。