【2018年11月】イングランド中部にあるリンカーンの目玉は、大聖堂とお城です。
二日目はたまたまリメンブランス・デーに当たったのですが、午後にはほとぼりも冷めたかと思い、まずは大聖堂を訪れました。
入場料が表示されたカウンターがあり、人が座っていましたので、そちらへ行ってみたら、日曜日は無料だとのこと。
ただし、この日公開されていたのは、内部のほぼ半分程度でしたので、翌日出直すことにしました。
それで、お城の方へ。
入口の門のところに係の人が立っていて、「あと30分で閉まります」とのこと。
庭を歩くのは無料だというので、しばらく散歩し、こちらも翌日出直すことになりました。
この季節、日が短く、そろそろ薄暗くなってきましたが、ホテルに帰るには早すぎたので、坂を下って下の街へ行ってみることにしました。
この町には門やアーチが数多くあることは、この日のウォーキングでよくわかりましたが、下の街にもアーチがありました。
初日に着いた時、大勢の人で賑わっていたところです。
このアーチはストーンボウという名前で、ローマ時代の南の門の跡地に、15世紀に建てられたもの。
中世のギルドの会合場所として建てられ、以後、500年近く町議会の会議場として使われたのだそうです。
この日、私達が通った時点ではすでに閑散としていましたが、日中、ガイド付きのツアーで内部が見られるということです。
このままメイン・ストリートを歩くと、橋を渡ることになります。
この橋の名前は、ハイ・ブリッジ。
1160年に作られたものだそうです。
この橋の上に木骨造り(木枠の部分を外に出して、その間を漆喰で埋めた様式)の建物があるのですが、これは1550年に建てられたといいます。
それでこの橋は、人が住む橋としては、英国最古のものとなるのだそうです。
下を流れる川は、ブレイフォード・プールという湖に通じます。
この湖はローマ時代、港として栄えたとか。
今もヨットハーバーとして使われているとガイドブックに書いてあります。
川の途中に面白い彫刻がありました。
両岸から二人の人が手を伸ばしている図です。
この彫刻はエンパワーメントという名前で、アルミニウムと鉄でできているとのこと。
最高部分の高さが16メートルだそうです。
大きなタービンブレードを人型にしたものだそうで、2002年に、リンカーンの産業遺産をたたえて作ったのだとか。
川には英国の運河を航行するナロウ・ボートが停泊していました。
ボートや周りの建物が川に映り込み、美しい絵になっていました。
そうこうするうちに、本当に暗くなってきましたので、上の街のホテルに戻ることに。
一日歩き回った後の急こう配の「スティープ・ヒル」を上るのは、かなりこたえました。