【2013年6月】イタリアのピアチェンツァのレストランで、テーブルの関係から、一つの家族の大人席と子供席の間に挟まれました。
この時期、イタリアではキリスト教関連のコムニョーネ(聖体拝領式)やクレジマ(堅信式)が盛んで、この家族もそういった式を済ませた後の会食のようでした。
みんな白い服を着た子供達が約10人、おめかしした大人が15人ほど、それぞれ分かれて食事をしています。
子供のほうには大人が一人か二人、常に行ったりきたりしてマネージしていました。
どの人がどの子の親なのか分かりません。
親戚一同が全員で子供の面倒を見ている風でした。
こんなことはめったにないのかと思ったら大間違いで、イタリアではまだまだ家族の絆が強く、やれ叔母さんの誕生日、やれ甥の洗礼式と、行事がひきもきらず、そのたびに親戚一同が集まるのです。
夏の旅行にしても、二家族、三家族が一緒にヴィラを借りて3週間暮らすなんてこともざらです。
マンションの狭い一室で、父親不在の中、母親だけが四六時中、子供と向き合って育てるというのと、大違い。
イタリアでは、幼い子供がいる家庭で、夫が仕事の付き合いで飲みに行って遅く帰ろうものなら、離婚沙汰になっても、誰も驚きません。