【2023年1月】スペインのカスティーリャ・イ・レオン州の世界遺産の町、アビラでの二日目、念願の城壁に上れました。
ホテルをチェックアウトする時に尋ねたら、たまたま前日歩かなかった方向に入口があることが分かりました。
大聖堂の脇を進んだところにある建物の中に自動販売機があって(明確な表示があります)、一人€5(780円ほど)でチケットを買い、その建物内の階段を上って城壁に出ました。
これは確かに素晴らしい。
この日も良いお天気で、この上なく良い見晴らしです。
ただ、携帯電話の表示によると、気温はマイナス1度。
でも風がなかったので、日が当たるとそれほど辛くありませんでした。
この城壁は、11世紀にイスラム教徒から町を奪還した後に、またイスラム教徒が襲ってくるのを食い止めるために9年の歳月をかけて建てられたのだそうです。
主な部分は12世紀のもの。
キリスト教徒、ユダヤ教徒に加え、アビラに住み着いていたイスラム教徒さえも力を合わせて、壁の建設に協力したのだとか。
ガイドブックによると、城壁の長さは2.5キロ。
88の監視塔と8つの門があり、平均の高さは12メートル、平均の厚みは3メートルだそうです。
これほど良い状態で保存されている中世の城壁はほかにないと書いてあります。
本当に、おとぎ話の王国を囲んでいるような完璧な城壁です。
壁の上から見えた遠くの山の風景や、城壁そのものの風景が素敵。
城壁内の古い家々の屋根や、城壁のすぐ外側にあって日陰になっている芝生に霜が下りている様子も絵になりました。
ただ、壁のすぐ外側の家々は新しめで、あまりぱっとしませんでしたが。
とにかく良い写真がたくさん撮れました。
思えば、城壁歩きは、英国のリンカーン、ギリシャのロードス、クロアチアのドゥブロヴニクと、いずれも成功しています。
城壁とみれば、上れ、ということですね。