【2025年4月】ドイツ南部への小旅行、3日目のこの日は天気が改善。
予定通り、滞在していたシュトゥットガルトから、テュービンゲンへ遠足しました。
シュトゥットガルトは工事が盛んで、UバーンからDBの中央駅への乗り換えがタイヘンで、延々と歩かされます。
それでも無事、事前に買っておいた10時15分の列車に乗れ、テュービンゲンに着いたのは10時58分でした。
いつものようにグーグルマップを頼りに、主要な広場であるマルクト広場を目指しました。
途中、ネッカー川を渡ったのですが、ここで、面白い形のボートが目に留まりました。
細長い形の木製のボートで、船尾に立っている船頭さんが長い棒で川の底をついて進んでいます。
形は違うけれど、イギリスのカンタベリーで乗ったパンティングを思い出しました。
調べたら、シュトッヒャーカーンという名前の舟だそうです。
中世には漁師がものを運ぶために使っていたのだそうですが、今はもっぱら観光客用。
特に夫が興味を示したので、マルクト広場に行く前に、まずはこの舟に乗ることにしました。
橋から見えた乗り場に行き、12時15分の便を予約しました。
1人€11(1900円ほど)で55分間。
キャッシュのみの受付でした。
我々の回は満席で、20人ぐらいの乗客がいました。
長さ10~12メートル、幅1メートルほどの細長いボートに横木が渡されていて、皆、それにまたがる形で座ります。
背中にも板があるので、寄りかかることができます。
我々が小柄なためか(残りは皆さん、大柄のドイツ人)、一番前に座らされました。
外国人だったからかも。
というのも、出発すると、船尾の船頭さんがひっきりなしにしゃべって案内するのですが、ドイツ語オンリーで、我々には何の話だかさっぱり。
夫は「英語も話せるくせに」とかなり憤慨していました。
多分、町の成り立ちの話が主だったと思います。
でも、突先の席だったおかげで、辺りの景色を十分楽しめ、人に邪魔されない写真がたくさん撮れました。
水面に周りの緑が映り込み、川岸のカラフルな家々のリフレクションもきれい。
カモの夫婦や一家が泳いでいて、木々からは小鳥のさえずりが聞こえます。
とても静かで穏やかなひと時でした。
久しぶりに日の光を浴びられ、気持ちよかったです。
規則通り、ぴったり55分で終わったところが、「さすがドイツ」と感じ入ったことでした。