【2024年12月】南イタリアのソレントで迎えた年末年始、大晦日の夜は町の中心広場、ピアッツァ・タッソに行ってみました。
案の定、大勢の人々が集まっています。
大音響でビートの効いた音楽が流れていましたが、11時半ごろには、しつらえられたステージにはまだ誰もいませんでした。
やがて、4人が壇上に上り、アバとかユーリズミックスとか、誰でも知っている懐メロのオンパレード。
けっこう、上手な歌手たちで、そこそこ聞きごたえもありました。
誰だったのかは知る由もありませんが。
彼らは「ソレントはツーリスト・キャピタルだ」と叫んでいました。
数あるイタリアの観光地の中で、ソレントにはそこまでの重要性はない気がしますけれどね。
この小さい町には不釣り合いなほどの大きなクリスマスツリーの周りは、黒山の人だかり。
おそらく、ソレント中の人々やツーリストがここに集中していたのだと思います。
2025と書かれたカチューシャや、金のシルクハットをかぶった大人たちが、シャンペンボトル(プロセッコかもしれませんけど)を持参しているのが目立ちました。
そしてカウントダウン。
零時になると、わーっという歓声が上がり、ポン、ポンと栓を抜く音も聞こえました。
あちらこちらで花火が上がります。
花火の質は大したことありませんが、かなりの量で感心しました。
ステージ上での歌は続いていましたが、今度は私の知らないイタリアのヒット曲が多かったようです。
ほどほどのところで、我々は退散。
私は最近、年齢のせいか、人込みは苦手になっていますが、こうした年越しの盛り上がりは縁起物。
我々も少しばかり若返って興奮できました。
ちょっと久しぶりだったのが良かったのかな。
去年は私の体調不良で、宿で静かに過ごしましたし、その前の年はスペインのサラマンカで肩透かしを食らいましたしー。
ちなみに、近隣のナポリでは、年越しの騒ぎで、必ずと言ってよいほど、死者が出るという話です。
彼らは花火だけでなく、手持ちの銃を打ち上げて祝うそうで、流れ弾に当たる人が出るのだそうです。
そもそも、なぜ銃を持っているのだか・・・。
それに比べると、ソレントは至って平和で、明るく楽しく新年を迎えられました。