【2025年6月】イタリアのエミリア・ロマーニャ州のカルピで、お昼を食べようと、夫がネット検索を始めました。
彼はたいてい、トリップアドバイザーを見ます。
ところが、ランチ時に開いているレストランがなかなか見つかりません。
イタリアではよく、ランチ時に、働く人々のための安めの特別メニューだけを提供するレストランがあるので、しっかり食べたい場合、その点も確認する必要があります。
それで私がAIに尋ねたところ、いくつか見つかり、その結果、Trattoria Il Torchietto という店に予約が取れました。
行ってみたら、カルピの中心からかなり離れた片田舎のレストランでした。
けれど、人気はあるようで、すでに結構、混んでいて、我々は隅の廊下のようなスペースのテーブルに通されました。
良く言えば、個室のようなプライベートな空間ではありましたが。
ここで私たちはスターターに、Battuta al Tartufo というタルタルステーキを取って二人で分けました。
タルタルステーキの上に、夏のトリュフがかなりふんだんにかかっています。
夏のトリュフは冬のものより香りが薄くて価格も安いのだそうですが、これが私にはぴったり。
普段、トリュフはきつい薬のような味で、私はあまり好みではないのですが、これはマイルドな味でとても良かったです。
お肉によく合っていましたし。
しかも量がたっぷりで、夫とわけてちょうどよかったです。
メインに私はラム、夫はポークを頼もうとしたら、給仕のおばさんが、「ポークは象の耳で大きいから、これも二人で分けた方がいいですよ」と忠告。
象の耳(orecchia d’elefante)は普通、コトレッタ・アッラ・ミラネーゼの通称ですが、ここのポークはまさにそんな形で巨大でした。
つまり、コトレッタのポーク版ですが、厚みも結構、しっかりしていて、本当にコレを独りで食べるのは大食いの私たちにも無理な量でした。
二人で分けても、超満腹。
ポークが揚げてあるのだから、トンカツみたいなものですが、パン粉がない分、やはりコトレッタに近いですね。
多分、お肉の部位も異なるのでしょう。
以上に半リットルのサンジョヴェーゼを飲んで、お会計は€60(1万円ちょっと)。
私は何しろ、前菜のタルタルが気に入ったので、これを食べに、またはるばる行きたいと思ったほどでした。