【2024年2月】北イタリア、ロンバルディア州のソンチーノで、印刷博物館を見た後、まだランチまでに時間があったので、行き当たった教会に入ってみることにしました。
軽い気持ちで覗いたこの教会は、Pieve di Santa Maria Assunta といいます。
入ってみたら、その豪華さにびっくり。
少しばかりスペインのコルドバのメスキータを思い出させる赤白の縞のアーチと、星空のような青い天井。
それぞれのチャペルも、ドームにフレスコ画があって凝っています。
外観はレンガ造りで、ここまで中がスゴイとはとても思えませんでした。
こんな小さな町に・・と口をあんぐり開けて見まわしたことでした。
メンテナンスも良くて、町が豊かであることがうかがえます。
といっても、町なかには空き家になっている店舗がたくさんありましたけれど。
表の案内版によると、この教会はこの地方で最古のもので、歴史は5世紀のゴート人時代にさかのぼるそうです。
今ある姿の原型ができたのが16世紀末から17世紀初めで、その後も修復・拡大が繰り返されたようです。
ちなみに、イタリアで教会というと、普通はChiesa ですが、ここはPieve。
Pieveというのは教区教会(英語ではparish church)を意味するのだそうです。
ここを出たら、お向かいに回廊のようなのが見えたので入ってみました。
すると、ここも見どころの一つで、先に購入したチケットで入れる所の二つ目でした。
係の人に「教会は別の入り口から入ってください」と言われ、ぐるっと回りました。
こちらは、Chiesa di San Giacomo という教会です。
入ってみて、これまた豪華さに驚愕しました。
何しろ天井一面に美しいフレスコ画が描かれているのです。
そして主祭壇へは、大理石の階段を上って行く形になっていました。
案内版を読んでみたら、地下礼拝堂クリプトを作るために、祭壇を高くしたとのこと。
クリプトに下りて行ったら、こちらもとても良い雰囲気でした。
この教会は14世紀に建てられたものだそうです。
ほとんど隣り合わせで、こんな素晴らしい教会が二つあるなんて、もう競争しているとしか思えません。
そして、こんな小さな町に、人知れずこんな素敵な見どころがあるとは、イタリアの奥深さ、豊かさを再確認した次第です(ーーっと前にも書いたな、と思って調べたら、ローディででした)。