【2024年1月】イタリア、シチリア島のパレルモでの滞在型ホリデー、翌日に行ってみたのは、Chiesa di Santissimo Salvatore という教会です。
夫が数日前に観光局に行った際、ここに行くことを強く勧められたのだそうです。
目抜き通りの via Vittorio Emanuele に面していますが、表は全く目立たないので、気づかずに通り過ぎそう。
その上、開いている時間が限られます。
私達は一度、わざわざ行ったら閉まっていたため、行きなおした次第です。
でも、その価値はあったかな。
かなり変わった造りの教会でした。
まず、入口のドアを開けると、目の前に階段が。
確か、この脇で入場料一人€2を払いました。
私達は、この町で最初に入った教会で買った割引券を持っていたので、この値段でしたが、それがないと€4だったかと思います。
そして階段を上ってカーテンを開けると、楕円形の部屋が。
一面、かなり凝った装飾に覆われています。
教会って、こうでなければならないという建築の規則はないのでしょうかね。
そこにあった案内板によると、この教会はもともと、ノルマン時代の1071年に端を発しているそうですが、付随していた裕福な尼僧院の尼さん達が1682年に拡張して、今の形になったそうです。
その時にノルマン様式は失われ、バロック建築に。
この町有数のバロック建築として今に至っているそうです。
第二次大戦中の1943年に、空爆でかなり壊され、フレスコ画の一部や壁の装飾などが損害を被ったそうで、確かに、天井のフレスコ画などは壊れたままでした。
その後しばらく、放っておかれたそうですが、20世紀半ばに音楽堂として再生したとのこと。
じゃあ、もう教会ではないのかな、と思って係の人に尋ねたら、「ミサはやりませんが、結婚式はします」という話でした。
もちろん、コンサート会場としても使われているそうです。
そのせいか、この教会で目を引くものの一つが、並んでいる椅子です。
円形を連ねた面白いデザインの椅子で、クッションが効いていて座り心地がよさそうでした。
次回、この町を訪れた際には、ここでゆったりとバロック音楽を聴きたいものです。