長年のキセルが発覚し、シティから締め出しーー大手金融機関の幹部

【2014年12月】英国の金融監督機関(FCA)は、米大手資産運用会社ブラック・ロックの重役、ジョナサン・ポール・バローズ氏の長年のキセル行為が発覚したのに伴い、同氏を誠実さに欠ける人物と判断、金融機関で働くことを禁じた。

同氏は毎日、自宅の最寄り駅からロンドンまでの21・50ポンド(約3900円)の切符を買わずに列車に乗車、仕事場のあるロンドンの金融街シティの駅ではオイスター・カード(日本のスイカやパスモに当たる)の最大運賃£7・20を支払って改札を通過していた。

これが昨年、発覚。

運賃ごまかし総額は4万2550ポンドにも上ったという。

この件を調査していたFCAは、「市民の手本となるべき金融機関の重役である人物としてあるまじき行為である」とし、シティからの締め出しを決めた。

バローズ氏はキセル発覚後、4万2550ポンドに加え、450ポンドの法的手続きに関する経費を支払い済み。

同氏は「金融業界のもっと根深い重要な不正で手一杯の中、私のこんなちっぽけな不正でFCAに時間を取らせて申し訳なかった」と述べた。

英BBC放送などが伝えた。

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