【2023年7月】今回のフランス旅行は、友達に会うことと、オペラ座でバレエを観ることが目的だったので、パリの観光については全く予定がありませんでした。
翌日はほぼ一日空いていたので、友達の「パンテオンに巨大なナポレオンの墓があるよ」との一言をうのみにして、パンテオンに向かうことにしました。
前日までいたフォンテーヌブローの宮殿がナポレオンがらみでしたし、パンテオンには入ったことがありませんでしたし。
天気が良かったので歩いて向かいました。
水蒸気が噴き出す噴水が面白かったバスチーユ広場を過ぎ、セーヌ川に出ました。
川沿いにデッキチェアが見えたので、あれが噂のビーチかと思って近寄ってみましたが、ただデッキチェアが並んでいるだけでした。
午前10時過ぎのこの時間、風もあって、特に日陰は過ごしやすかったです。
そして、やっとパンテオンに着きました。
堂々たる風格です。
一人€15(2300円余り)払って入りました。
もらったパンフレットによると、ここの歴史は長く、キリスト教に改宗したクロヴィス王という人が西暦507年に建てた礼拝堂が起源だそうですから、もともとは教会だったわけです。
18世紀半ば、自分の大病が治癒したのはパリの守護聖人である聖ジュヌヴィエーヴのおかげだと考えたルイ15世が、この聖人が眠っている礼拝堂を大改装したそうで、今の姿が出来上がったのは1790年だとのこと。
でもこの18世紀末は、フランスの激動の時代で、大革命後、王族が眠る教会という位置づけに市民の不満が募り、完成の翌年の1791年に偉人の霊廟として、国立の神殿となったのだそうです。
その後、2度に渡って教会に戻りましたが、1885年にパンテオンとして定着したと書いてあります。
さて、入ってみたところ、ナポレオンの墓らしいものが、全く見当たりません。
あれれ?とパンフレットをくまなく見てみましたが、やはりここではなかったようです。
かなりずっこけましたが、気を取り直して見学開始。
まず目についたのは、巨大空間の真ん中に位置しているフーコーの振り子のレプリカです。
地球の自転を証明した振り子で、ここで公開実験されたのだそう。
たまたま、私達が居合わせたのは、正午でした。
見栄えのする装置でしたが、学科の中で物理が一番、苦手だった私に、そのカラクリについては聞かないでください。
地下に下りて行ったら、そこはまるで迷路のよう。
ジャン・ジャック・ルソーや、ビクトル・ユーゴーとか、誰でも知っているフランスの有名人のお墓がありました。
厳かな空間を保つため、おしゃべりしている観光客に「シーッ」と言うのが仕事の女性が隅に座っていました。
それから、ドームに上りました。
確か、入場した時に上る時間を指定されたのだったと思います。
204段と書いてあった階段のカーブが良い感じです。
上からは、モンマルトルやエッフェル塔など、いかにもパリらしい風景が俯瞰できました。
晴れていたので良いながめ。
それほど混んでいなくて、気持ちよかったです。
あ、ちなみにナポレオンが眠っているのは、アンヴァリッドだと後で知りました。