
【2025年9月】フランスのリヨンで泊まったホテルの近所に、外壁に赤い素朴な模様のあるフォークロアっぽい建物がありました。

おそらく修道院かと思ったのですが、その一部の教会に入ることができました。
サン・マルタン・ダネ教会という名前で、確かに、元は修道院の教会だったそうです。
その歴史は5世紀にさかのぼると、もらった紙に書いてあります。
修道院は17世紀末までにはなくなっていて、教会だけが生き残っているとのこと。
1905年には、ローマ教皇により、バジリカの称号が与えられたと書いてあります。
バジリカの称号は、歴史的、芸術的価値があると認められ、信仰の中心であると評価された教会にのみ与えられるものだそうです。

名誉なことだそうで、それによって教会の格が上がるのだとか。
祭壇のフレスコ画が金色できらきらと輝いていましたが、その他は比較的、質素で、歴史を感じさせる重みがありました。
観光客は私たちだけ。
ここで、ボランティアと思われるお年寄りの女性が二人、静かに働いていたので、写真をぱちぱち撮るのがはばかれる気がしました。
さて、ここを出て、朝食後の散歩で見かけた赤いつり橋に向かいます。

ソーヌ川にかかったこの橋を渡った先に旧市街があるのです。
この橋そのものがフォトジェニック。
調べたら、Passerelle St. Georges という名前の橋で、1853年に架けられたもの。
第二次大戦で破壊されたのを、元通りに復元したのだそうです。
渡った先に尖った塔がある教会(Eglise St. Georges)があり、その先の小高い丘に家々が連なっている様子が絵になりました。
この橋を渡り終わって、右方面へ歩くと旧市街です。

見どころの一つに挙げられているサンジャン大聖堂を目指して歩きました。
ところが、着いてみたら閉まっていました。
月曜日だったのですが、月曜に休館とは、まるで博物館。
一応、今も稼働している司教座教会だそうですが。
それで、そのまま目抜き通りをまっすぐ歩いてみました。
細い石畳の道で、雰囲気は上々。

両脇はレストランや土産物店が所狭しと並んでいて、いかにも観光地らしかったですが。
土産物と言えば、プラリーヌローズというピンク色の甘いナッツ菓子が名物だそうです。
その専門店も見かけました。
買いませんでしたけど。