【2019年8月】クリスタル、琥珀、アメジストーーポンペイ遺跡を調査している考古学者らが、このほど見つけたカバンの中に入っていた物を公表した。中身は魔除けや幸運を呼ぶために使うとみられる小物が多く、魔術師の玉手箱だった可能性もあると調査員らは話している。
このカバンは、ポンペイ遺跡内の、カサ・デル・ジャルディーノ(庭のある家)付近で見つかった。ここでは最近になって新たな銘刻が見つかっており、その結果、ポンペイを一昼夜にして壊滅させたベスビオ火山の噴火は、それまで考えられていた紀元79年8月24日ではなく、同年10月24日であると歴史が書き直されることとなった。
公表されたカバンの中身は上記のほか、骨でできたボタン、東洋産のカブトムシ、人形、鈴、ペニスやげんこつの模型、小さい頭蓋骨もあったという。調査団長のマッシモ・オサンナ氏は、富裕層で当時、好んで身に着けた金が含まれていなかったことを指摘し、「家の持ち主のカバンではないようだ」と話す。そして、これらの物は「おしゃれの為ではなく、まじないのためのネックレスだった可能性がある」と述べた。
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